人間ドッグの結果がでるのは1ケ月ほどかかるけど、
身長や体重、簡単な血液検査の結果などは、当日、もしくは次の日に分かる。
受付でQRコードとパスワードの記載された用紙を発行してくれるので、
それに沿ってログインすれば結果がでてくる。
なので私も先立って結果を見ておこうと、
さぶろー山に用紙を出すよう催促した。
すると彼は、「なんのこと?」と言う。
私「帰り際に受付で発行してくれる用紙があるでしょ。QRコードとやたら長いパスワードが書いてあってさ、あの用紙。去年も貰った一枚の紙!」
さぶろー山「ああ・・・貰ったような気もするな。でも貰ってない気もするな。」
つい24時間前のことなのに、貰った記憶すらないとはこれ如何に。
私「どっかに落としてきたんじゃないの?」
さぶろー山「ああそうかも!落としたかも!」
しょうがないな、と、リビングや玄関を探してみたけれど、
該当の用紙はなかった。
が、終了時に受付で貰えるご褒美クオカードは落ちていた。
私「クオカードがここにあるってことは・・・車の中かなぁ。」
さぶろー山「いいや、車にはないなぁ。」
私「まぁいいや。ちょっと車の中探してくる。」
さぶろー山「いや、車にはないよ。」
さぶろー山は「ない」ことを主張したけれど、受付で発行してくれる以上、ないワケがないのだ。
絶対に車の中に落ちてるはず。
そう思い、車の中を探していると、
なぜか一番娘がやってきた。
ひな「父様が車にはないって。だから戻っておいでだって~。」
車を探している私に一番娘が伝言にくる。
多分、光景的にはなんら問題なく、至って普通のことかもしれない。
もし私が30分以上車の中を探していて、そして一番娘が伝言にきたのなら、私自身もなにも思わなかっただろう。
だがしかし。
車に手をかけ、まだ3分。
たった3分で一番娘が伝言にくるのは少しおかしい。
これは何かを隠している。
見られたらまずいものがあるのだ。
そう思った私は、「OK~!今戻るね~!」とにこやかに答え、
そして車の中をごいっごいにひっくり返した。
ゴミの山にもひるまず、散らばった書類を拾い上げ、
はいつくばってシートの下に手を突っ込み、
そしてついに見つけた。
ゴミ箱の底に隠すように突っ込まれたそれを、
見つけてしまった。

私「オイコラ。なんだこのメタボの証は。」
(※さぁここで説明しよう。HealthUp!と大きく書かれた冊子は、特定保健指導を受けたもののみが貰えるもの。そして特定保健指導とは、腹囲85cm、もしくはBMI25以上で、なおかつ、血圧収縮期130mmHg以上、または拡張期血圧85mmHg/D1以上か、空腹時血糖100mg/d1以上、またはHbA1c5.6%以上か、空腹時中性脂肪150mg/d1以上、または随時中性脂肪175mg/d1以上、またはHDLコレステロール40mg/d1未満かのいずれかに該当するもので、つまりメタボ)
さぶろー山「いや、あの(アセアセ)、ななななんでしょうかね、それは(白目)」
私「この冊子があるってことは、しっかり受けておられたようですなぁ、特定保健指導。」
さぶろー山「いえ、いや、あの、なんか気づいたら持ってたみたいなんだけど(アセアセ)、多分俺のじゃないっていうか、隣のおじさんの忘れ物っていうか(アセアセ)、絶対俺のじゃないんだけど、なんか入ってたみたいですよね。なんだろ、おかしいよね、おかしいなあ(アセアセ)。」
私「特定保健指導を受けながらその事実を闇に葬り、焼き肉を貪り食うとはねえ。ずいぶんよいご身分でいらっしゃいますなぁ!」
さぶろー山「いや、えと、その、俺は全然デブじゃないし、デブなつもりとか全然ないんですけどね(アセアセ)、なんていうか、なんでそんなものが車の中にあるのか、いやちょっと(アセアセ)なんだろう、なんでしょうかね(アセアセ)」
私「嘘こいて食う焼き肉はうめえか?ああん?」
さぶろー山「あ、それはもちろん!どんな焼き肉も焼き肉ですから、最ッ高です!今日も食べたい、明日も食べたい!」
今日も食べたいじゃねえよ。

(なおこれは、メタボ認定された者だけが手にできるブツ、メタボメジャー)
ご清聴ありがとうございます。
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ありがとうございます。ぺこりぺこり。
結局、用紙は本当に見つからなかったんですが、メタボ指導を受けるほどのデブであることだけは証明されてしまったので、当分は鍋です。
また、鍋生活。
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