朝起きたら、謎の野菜が届いていた話①↓

まるでゴンの恩返しのように。





ーーー一体、野菜を持ってきたのは誰なんだろう。

私たちは野菜を持ってきてくれそうな人を、普段野菜を買っていそうな人をひたすらに考えた。



私「あそこのじっちゃんは畑持ちだし、そっちのじっちゃんも畑持ちだし、こっちのじっちゃんもまた畑持ちだし・・・」



ひな「眼鏡のじっちゃんは?」



私「あのじっちゃんは人に野菜をくれるようなタイプじゃない。」



ひな「じゃあ、大正生まれのじっちゃんは?」



私「あのじっちゃんは先月施設に入ったから多分違う。」



ひな「えー!他に誰かいないの?」



私「えー!誰だろう!!!!!」



ひな「あ!・・・ひょっとしたら、”おかあさん=ばあば”の可能性とかない?」



私「・・・ばあば・・・!ああ、なるほど!」



確かに、この家のお母さんは私だが、

おかんもまた”お母さん”である。

私が住んでるあたりはなかなかの田舎なので、ある程度の年齢を過ぎると、女性はすべて”お母さん”と呼ばれる風習がある。

なので”お母さん=おかん”でもなんらおかしくはない。

また、おかん宛てに訪ねてきたけれど、たまたま対応した一番娘と私を見間違え、

それで”お母さん”と言った可能性もある。

あ、これはちょっと図々しいですかね(*´σー`)エヘヘ



私「そうだね、ひょっとしたらばあば宛ての野菜だったかもしれないね!ちょっと聞いてみる。」



私はすぐさまおかんに電話をかけ、

朝一番に野菜が届いたこと、「お母さんに」と言って渡されたこと、持ってきた人は50~60代の丸顔で濃いめの顔をした男性だったことを説明した。

すると彼女は、私の話にかぶせながら、

「ああ、田中さん?」「あれ?小林さんじゃない?」「あ、分かった中山さんだ!」

と、野菜をくれそうな人をポンポン出してきた。



がしかし、



私「ただ、野菜に値札がついてることから、野菜は買ったものじゃないかと思われる。」






おかん「買った野菜?!?!」






そうなのだ、彼女もまた、畑の野菜をくれそうな人はたくさん抱えているけれど、

値札のついた野菜をくれそうな人はいないのだ。



おかん「・・・一体誰なの・・・?誰が持ってきたの・・・?」



私「・・・それがホント分かんないんだけどさ・・・ってか、ひょっとして、高木さんの旦那さんが持ってきてくれたとかない?」



おかん「ああ、高木さんなら産直に行ったついでに・・・とかあるかも!」



私「じゃあちょっと聞いてみてよ!もしビンゴだったらめっちゃお礼言っといて!」



おかん「OKOK~!電話してみるわ!」



そう言った10分後、

おかんから折り返しの電話があり、

「全然違った。ついでに、前の会社の社長とスタッフにも聞いてみたけど、みんな違った。」



私「・・・となると、これでおかんの知り合いは全滅ってこと?」



おかん「うん、全滅だね。あんたの知り合いじゃないの?あれは?幼馴染くん(あの車屋のこれとか、この)とかない?」



私「ああ、幼馴染くん!」



おかん「あの子だったら、通りがかったついでに・・・とか届けてくれそうだもん。あの子、ああ見えて優しいとこあるし、何気に私のこと好きだから。絶対あの子だと思う。」



私「あんたが好きかどうかは知らんけど、幼馴染なら持ってきてくれるかも。ちょっと電話してみる!」



こうして次は幼馴染に電話する運びとなったワケだけれど、

幼馴染に一連の流れを説明したら、

返ってきた言葉が「なんで俺が」だったので、

私&おかんは完全に彼という人間を勘違いしていたっぽい。



工事のじっちゃんでもない。

近所のじっちゃんでもない。

私の友達でもない。

おかんの知り合いでもない。

もう、完全に詰んでしまった。



一体野菜をくれたのは誰なのか。

なんでれんこんに値札がついているのか。

茄子の産地が高知なのか。

もう、謎でしかないけれど、

野菜だけはそこにある。



私「・・・・うちに持ってきたってことはうち宛てなんだろうし・・・とりあえず・・・うん、とりあえずはさ・・・」



ほら、野菜にも鮮度ってものがあるし、

玄関に置きっぱなしってのもアレだしね、

とりあえず冷蔵庫に入れてさ、

それからまた考えればいいさ、いいよ。



そう思い、袋から白菜を出すと、

それはそれは立派な白菜だった。
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葉はみずみずしくパリっとし、ずっしりと重い。

巻きもしっかりしていて、弾力も抜群。

実にうまそうである。



これは煮込んだら絶対美味しいやーつ。

とろッとろの甘々で、めちゃくちゃジューシーに違いない。

絶対そう。



コンソメや出汁もいいけど、気分はトマトだな。

そういや、冷凍庫にコストコの牛ひき肉がまだあったな。

あれを炒めてトマト煮にしたら絶対美味しいだろうな。

いや、絶品でしょ。



そう思ったら、居ても経ってもいられず・・・
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はい。

はい。
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脳内でレシピをたてたとおり、コストコの牛ひき肉を炒め、白菜と共にトマト煮込みにし、

仕上げに粉チーズとパセリをたっっっぷりです、たっっっっっっぷり!



どなたが持ってきてくれたか分からない白菜、めっちゃ美味しそうです。
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ひな「美味しそうっていうか、超美味しい!白菜めっっっっっちゃ甘~い!!!」



なにせ、1時間ほど煮たうえ、シャトルシェフで4時間ほど置いてますから、

白菜は芯の芯までとぅぅぅぅぅぅぅぅろッとろ。
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見るからに美味しそうな白菜は、煮てもやっぱり美味しかった・・・!



ひな「ひょっとして、この茄子ももらったやつ??」
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私「そうそう、茄子もぷりっぷりで美味しそうだったからさ、パン粉焼きにしてみたの。」



ひな「いいねえ!ジューシーな茄子にカリッカリのパン粉がよく合う、合う~!」



私「誰がくれたか分からない野菜たち、めちゃくちゃいい仕事してくれたよ~。」



ひな「ホントにそうだよねえ。白菜も茄子もすっごい美味しい~。」



そんなことを話しながら、水菜とスモークサーモンのシーザーサラダを食べて↓
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シーザーサラダに添えたカリカリバゲットにとぅろッとろな卵黄をつけたらめっっっちゃくちゃ美味しくてっ感動して↓
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さらにご飯は、大好きなパセリご飯を食べて↓
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作り置きのラペにはたっぷりのナッツを散らして↓
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〆のデザートは、牧家のミルクプリン&りんご&シャインマスカットで↓
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そしてこのデザートを食べてる時、

一番娘がしみじみ呟きだした。



ひな「しかし母様もなかなかチャレンジャーだよね。」



私「そう?どの辺が??」



ひな「だってあの野菜、料理しちゃったんでしょ?」



私「ああ、白菜と茄子ね!美味しかったよね!」



ひな「うん、確かにすっごく美味しかったけどさ・・・ひょっとしたら、うち宛てじゃない可能性もあるじゃん。」



私「は?うち宛てじゃない可能・・・性・・・・・?」
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私「ハ!!!!!うち宛てじゃない!!!!!!!可能性!!!!!!!!!!」



ひな「え?その可能性、考えてなかったの?」



私「どうしよう、食べちゃった!食べちゃった!」
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もう




食べちゃっ
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た!!!!!!!!





すっかりお腹に入った野菜は一体誰が持ってきたものなのか、

そしてこれは誰に充てたものだったのか・・・



実は未だ謎です。

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11月11日の晩ご飯
謎の白菜でミートチーズ煮
謎の茄子でパン粉焼き
スモークサーモンと水菜のシーザーサラダ
キャロットラペ
パセリご飯
りんご&シャインマスカット&牧家のプリン
万が一うち宛ての野菜じゃなかった場合は買って返します(そうするしかない)





ご清聴ありがとうございます。

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ありがとうございます。ぺこりぺこり。




もしこれを読んでる方の中で私んちに野菜を持ってきてくれた方がいらっしゃいましたらご連絡いただけないでしょうか。なにとぞ。



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