つい先日のこと。
朝寝から覚めると、玄関に野菜が置いてあった。

もちろん私の買った野菜ではないので、
これはどういったものなのか少し悩んだ。
しかし、よく見れば、
置かれているものや、形状、時間帯や置き方のクセなどから、さぶろー山であることが推察される。
多分、前日に貰ったであろう野菜を車から出すのを忘れ、出勤前に気づいて、慌てて出したのだろう。
だからこんな乱雑な玄関に乱雑に転がっているのだろう。
となれば、野菜をくれたのは、義母様かお客さんか。
とりあえず、朝はまずコーヒーだ。
熱いコーヒーを飲んでから考えよう。
そう思い、熱々のコーヒーを淹れ、ふうふうしながらすすっていると、
一番娘が顔を出した。
ひな「玄関の野菜、気づいた?」
私「ああ、見た見た。父でしょ?」
ひな「いや、庭工事の人だよ。」
私「え?庭工事の人?」
聞けば、つい30分ほど前、
庭の工事をしてくれてる人が持ってきてくれたものだと言う。
ひな「ホントは冷蔵庫に入れようと思ってたんだけど、ちょうどオンライン中でさ、そのままにしちゃったの。ごめんね。」
私「いや、こっちこそごめん。てっきり父が慌てて置いていったのかと。」
ひな「ううん、庭工事の人が持ってきてくれた野菜だよ。食べてねって。」
私「そうかそうか、これは庭工事をしてる人の差し入れだったのか~。じゃ、後でお礼言っておくね~。」
ちなみに、我が家の庭の工事をしてくれているのは、義父様のお友達である。
本業は農家だけど、池の作成から庭木の伐採&処分、土の掘り起こしやちょっとした電気&水道工事などなど、なんんんんんんんでもできるうえ、
何事にも興味津々で、何を頼んでもめちゃくちゃ楽しそうにやってくれる。
もちろん仕事は早く超絶丁寧で、元気もいっぱい。
巷ではたけのこ村のエジソンと呼ばれるじっちゃん(81歳)である。
ただ、今回の庭工事は、左官が必要な部分もあったのだが、
さすがに左官は難しいとのことで、
これまた同級生のうちから左官屋を引退したプロ(81歳)を連れてきてくれた。
つまり、たけのこ村のエジソンさん(81歳)と、元左官屋のじっちゃん(81歳)、
平均年齢81歳のお2人が我が家の庭を作っているのである。
さらにエジソンさんと元左官屋のじっちゃんは、どちらも本業は米農家なのだが、
趣味で畑も耕しているので、
夏は畑でとれたトマトや茄子、きゅうりを山ほど持ってきてくれて、
秋は葡萄や柿などのフルーツと、掘りたての里芋やさつまいもなんかを持ってきてくれて、
この数か月間、毎日のようにいろんなものを持ってきてくれた。
もう、一生工事しててほしいと思うほどに。
なので、「庭工事のじっちゃんが持ってきた野菜」と聞けば納得である。
気温が下がって白菜の季節になったんだな~。
そう思いながら野菜の袋を開けると、

私「・・・・・・???????」
じっちゃん'Sが今まで持ってきてくれた野菜は、
いかにも「掘りたて」「採りたて」といった感じのもの。
ビニール袋にこそ入ってはいるが、
土付き&虫付きは当たり前で、お世辞にもお綺麗な野菜ではない。
こんな綺麗なビニール袋に入ってることはないし、
値札がついてることもおかしいし、
そもそもあの辺でれんこんがとれるという話は聞いたことがない。
私「?????」
おかしいな、と思い、野菜を袋から出してみると。

野菜は、白菜、長ネギ、れんこん、ピーマン、茄子といったラインナップで、
れんこんは値札付きの袋に入り、ピーマンも袋詰めにされている。
さらに長ネギはシールで括られ、茄子に至っては高知産の表記がある。
私「?!?!?!?!」
農家のじっちゃんがとれた野菜を持ってきたというには、
あまりにも謎のスタイル。
どう見ても買ったやつです、これ。
私「ねえ、ホントにこれ、工事のじっちゃんが持ってきた????」
ひな「・・・多分工事のじっちゃんだと思うけど・・・エジソンさんじゃない元左官屋さんのほう。」
私「左官屋さんのほう??」
ひな「ほら、左官屋さんって、エジソンさんよりちょっと若いじゃん。」
私「左官屋さんが若い?!」
ひな「エジソンさんもすごーく若く見えるけど、エジソンさんはおじいちゃんと同じ歳じゃん。左官屋は50~60代くらいなんでしょ?」
私「左官屋のじっちゃんが?!?!50~60代?!?!?!?!」
ひな「え、違うの?」
私「いや、3人共同級生!みんな81歳!!!」
ひな「え!・・・じゃあ・・・
誰?
いやホントそれね、
私もそれが知りたい。
しかし、くれた相手が分からないのは地味に困るので、
唯一の情報源、一番娘に詳しく聞き取りをすると、
どうやら、50~60代の、丸顔の、農家っぽい顔立ちの男性であることが分かった。
情報量が少なすぎる。
さらに野菜をもらった状況は、
「お母さんいる?」と聞かれ、一番娘が「すみません、今寝てますー!」と答えると、
「じゃあこれ渡して。」と野菜を渡され、そのまま去っていったらしい。
このナチュラルな渡し方を考えれば、きっと私とは顔見知りなんだろう。
でも一番娘よ、そういう時は嘘でも出かけてるって言いなさい。
9時すぎても寝てるって、私がすごーーーーーくダメ人間みたいだから。たとえ真実でもな。
ひな「・・・一体誰なんだろう・・・母様の周りで野菜くれそうな人とかいない?」
私「うん・・・野菜をくれる人はいっぱいいるんだけどさ・・・」
たとえば、隣の畑のじっちゃんはよく畑でとれた野菜をくれる。
近所のじっちゃん、角のじっちゃんや、裏のじっちゃんも畑で野菜がとれればくれるし、
散歩中に会うじっちゃんは、名前も家も知らないけど、会えば畑の野菜をくれるので、
野菜をくれる人は本当にたくさんいるのだけど、
ただ、袋詰めの野菜をくれる人はいない。
私&ひな「・・・・・・・・・・一体誰なんだろう・・・」
to be continued・・・!
ご清聴ありがとうございます。
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ありがとうございます。ぺこりぺこり。
全然2回に分けるような話でもないんですが、毎日更新が遅くてアレなんでで今日はこの辺で。続きはまた明日書きます。忘れません!絶対!(でも期待するような話でもない)
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