0B8A8731-1
(本編とはなんら関係のない画像、二番娘)

(最近すいかの味を覚えた彼女は、毎晩食卓に並ぶすいかを恨めしそうに見ている)





すでに盆休みを終えた方も、今がまさに盆休みの方も、これから盆休みを迎える方もこんにちは。



今年の我が家は、

私の盆休みが12~17日までなのに対し、

さぶろー山の盆休みは9~17日まで、と、

できれば避けたいパターンで、逆にしてほしいパターンでもあった。



長い長い盆休み、

洗濯機の回し方すら分からない夫が家でできることと言えば、

寝るか食うかゲームの三択。

他に機能はない。



このクソみたいに暑い中、

毎日ごろごろしながら食っちゃ寝&食っちゃ寝&ゲーム(※片付け機能はございません)を繰り返されたところで、

家のインテリアにもなりゃしない。

(私の)心の健康にもおよろしくない。



少しでも健やかな盆休みが送れるよう、

「序盤はどこかに出かけてみたら?」と勧めたところ、

ちょうどしたいことがあったらしく、

義兄と愉快な仲間たちと共に、

二泊三日の旅に出かけた。



24時間いつでも竿が投げられて、

朝から晩まで船に乗ることもできて、

釣れた魚はその場で食料になるという、

ちょっとグローバルな旅に。



さぶろー山「この旅なら船代だけで済むし、お盆に二泊しても温泉半日分。超グッドプライス!!!」



こうして無事に厄介者払い夫を送り出すことに成功したワケだが、

実はさぶろー山は泳げない。

類稀なるカナヅチである。



ただでさえコロナで大変なうえ、水難事故も多い昨今、

間違っても医療従事者&海上保安庁のお世話になることがないよう、

私は口酸っぱく指導した。

「ライフジャケットは脱ぐな」

「24時間着続けろ」

「命綱もつけておけ」

「定期連絡は欠かすな」

さぶろー山「OK~!」



そして、口酸っぱく指導した賜物か、

さぶろー山は3時間ごとに定期連絡を送ってくれた。



大海原の画像や、昼ご飯の画像、釣れた魚の画像などなど、

一度に何十枚もの画像を解説付きで送るあたり、

よほど楽しく暇だったのだろう。



だがしかし、

うざいほどに送られてきた定期連絡は、

昨日の朝を境にストップ。



「きっと釣りに夢中になってるんだな」とそのまま仕事をしていたのだけど、

昼になっても連絡はなく、

夕方になってもなしのつぶて。



夜になっても連絡ひとつなく、

さすがにこれは・・・と電話をすれば、

携帯が繋がらない。



沖にでているならともかく、

とっくに陸に戻ってきている時間帯、

携帯の電波がないことは考えられない。



山の中ですら電波が届く令和の世、

もし携帯が繋がらないとすれば、それは沖にいることを意味する。



私「こんな時間に沖にいること・・ある・・・?真夜中みたいな時間に出航して暗くなっても帰ってこないとかある・・・?」



なんとなく嫌な予感がした。

なにかあったのかもしれない。



ひな「・・・もしかして、事故・・・?」



私たちは青ざめた。



「お盆に二泊しても温泉半日分」の格安旅行。

ひょっとしたら格安の船だったのかもしれない。

安いから悪いとは決して思わないが、やはり不安は残る。

ちゃんと無線は積んであったのか。

安全点検はされていたのか。

そもそもちゃんと「船」だったのか(←たまにボードの時があるんですよね。船の予定でも)。



私「事故だったら漂流してる可能性もあるよね・・・」



それなら一刻も早く救助を要請しなければならない。

私は繋がらない携帯に何度も何度も電話をした。

「どうしよう、どうしよう」と気ばかりが焦った。



なぜなら、泳げないさぶろー山は、海に落ちたら溺れるしかない。

いくらライフジャケットを着用していても、ライフジャケットの浮力は10kg。

さぶろー山の巨体を支え続けるには役不足である。



どうか命だけは・・・!

どうかどうか命だけは・・・!

と、願ったその時。



プルルルルルル、プルルルルルル。



私の携帯が鳴り響いた。

画面には見たこともない番号が表示されている。



私「もしかして、病院・・・?」



ひな「早く出なよ!」



私「も・・・もしもし?!もしもし?!?!」



さぶろー山「ごめん水没した」



私「えっ?」







さぶろー山「携帯が」

私「は?」






さぶろー山「本日未明、僕のポケットに入っていた携帯は、僕の尻をすり抜け、海へダイブ。

そのままお逝きになられたことをご報告いたします。」



溺れていたのはさぶろー山ではなく携帯だった。

買って2年しか経ってないiPhone(10数万円)だった。



私「だから携帯が繋がらなかった、と」



さぶろー山「はい」



私「そして水没したiPhoneは甦らない、と」



さぶろー山「はい」



2022年盆の序盤、

うちの夫は「お盆に二泊しても温泉半日分」の格安旅行に行き、

10数万円のiPhoneを捧げました。




その後の話▼










ご清聴ありがとうございます。

うわ、最悪!と思ったらこちらをぽちぽちぽちっと。さぁどうぞ^^

人気ブログランキングへ    ブログランキング・にほんブログ村へ 

人気ブログランキング
 に参加しています
レシピブログランキング に参加しています
にほんブログ村 に参加しています

ありがとうございます。ぺこりぺこり。





ちなみにこの話、もうひとつ付け加えるとしたら、

実は今年のお盆は終盤に温泉を予定してて、普段行けないようなちょっといいとこに行く予定だったんです。(ほら、ちょうど結婚21周年だし。去年もロクにお祝いできなかったし)

それで予約を任されてたんですが、迷ってるうちに予約が埋まり、結局キャンセル待ちになっちゃったんですね。

当初は一件くらいキャンセルが出るだろうと踏んでいたのに、待てど暮らせどキャンセルは出ず、

そしてそれをさぶろー山に告げたところ、

「お前の予約が遅いから」とか「俺は温泉に行きたかったのに」等々、さんざん嫌味を言われ、

めっちゃ肩身の狭い思いをしてたんですが、

帰ってきたらめっちゃ嫌味で返してやろうと思います。

「温泉のキャンセルでなくてよかったねえ」「これで新しいiPhone買えるねえ」と。





\リアルタイムで更新情報が届きます/