毎年恒例の盆旅行記をUPしてます。

どうでもいいような我が家の旅にお付き合いくださり、ありがとうございます。



美味しいアレコレと、おすすめスポット、旅に来てまで喧嘩したアホ話等々、

長い語りとなりますが、ゆる~くお付き合いいただけますと幸いです。



その①がまだの方はこちらから→盆の旅①~出発までの道のり~

その②がまだの方はこちらから→盆の旅②~那須どうぶつ王国でみる世界一のペンギン達~

その③がまだの方はこちらから→盆の旅③~那須どうぶつ王国でみる世界一かわいい犬~

その④がまだの方はこちらから→盆の旅④~これがお肉の生きる道~

その⑤がまだの方はこちらから→盆の旅⑤~喧嘩のタネはこうしてできるのです~

その⑥がまだの方はこちらから→盆の旅⑥~イチオシジェラート屋さんと瞬間湯沸かし器~

その⑦がまだの方はこちらから→盆の旅⑦~瞬間湯沸かし器、沸騰中~

個人的には、その②のペンギンとその④の替え歌を見て欲しいけど、

⑤が火付け役となり、⑥で湯沸かし器が沸騰、⑦で爆発、

そして今日、すべてが燃え盛りますので、何の脈絡もない動物たちの画像と共にお楽しみくださいませ。











さて、さて。

瞬間湯沸かし器に油が注がれ、火も注がれ、ごうごうする車内。





さぶろー山「いつまでもうじうじしてたかと思えば、今度はわがまま!

受験生なのに泊まりたいとか、カピパラとお風呂に入りたいとか、すべてがまかり通ると思うな!!!」





燃え盛る炎をまき散らし、車は急発進。





あたし「え、温泉は・・・?」
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さぶろー山「風呂なんか入る気しねーよ!!!!!」





>>わざわざ店員さんにまで聞いたあたしの心 遣 い。










あたし「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





ひな「しくしくしくしく・・・」





さぶろー山「ひなはうじうじうじうじうじうじ。いつまでもうじうじうじうじうじうじ!!!そして、しくしく!!!」





あたし「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





ひな「しくしくしくしく・・・」





さぶろー山「そして、おかめは口を開けばタマ!タマ!タマ!」





あたし「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





ひな「しくしくしくしく・・・」





さぶろー山「こんな旅行、面白くもなんともねーんだよ!!!」





あたし「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





ひな「しくしくしくしく・・・」





さぶろー山「もー、帰る!俺は帰る!このまま新潟に帰る!!!」





と、ここまで、

さぶろー山は言いたいことを言い、

ひなは泣きたいように泣いているけど、

あたしだって、言いたい事は山ほどある。
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あたし「なんで譲り合えないの。」









あたし「あたしは雑貨屋さんを諦めた。ひなはカピパラの湯を諦めた(ことにしよう)。

そしたらお前は温泉を諦めろ!!!」





あたし「温泉じゃないとダメだの、風呂では入った気がしないだのと、

一円の得にもならないこだわりは今すぐ捨てろ。代わりに大きな心を拾ってこい!」





>>代わりに大きな心を拾ってこい! 是非とも。
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あたし「そして、空気も読まず、ブリザード垂れ流しのひな!」





あたし「カピパラの湯に入りたかったのは分かった。それを無視して進んだことは悪かった。

だけれども、いつまでもうじうじして、何の徳がある。無理だと思ったら、諦めろ。

いつまでも未練がましく追いかけるな!!!」





あたし「そして、怒ってる人間の神経を逆なでるようなことは言うな。

相手がバカだと思ったら、自分がひとつ賢くなれ。世の中はうまく渡れ!!!」





って、思いながら。
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黙って座ってました。





なにせ、

口は災いの元。

沈黙は金、雄弁は銀。

多言は身を害す。

世の中はうまく渡らないといけないから。
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さぶろー山「・・・・・・・・・・・・・・・」





ひな「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





あたし「・・・・・・・・・・・・・・・・」





重い重い空気が流れる中、

黙々と走り続ける車。





さぶろー山「・・・・・・・・・・・・・・・」





ひな「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





あたし「・・・・・・・・・・・・・・・・」





一言の言葉も交わされない車内。

空気の重さは1tを超えた。
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さぶろー山「・・・・・・・・・・・・・・・」





ひな「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





あたし「・・・・・・・・・・・・・・・・」





車はいつしか栃木県を脱出し、

福島県に突入。





さぶろー山「・・・・・・・・・・・・・・・」





ひな「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





あたし「・・・・・・・・・・・・・・・・」





重い重い空気の中、1時間くらいは走ったのかな。

ちょうど、白河市内を走行していたその時。
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ひな「・・・かじ・・・・・・・・」





ふと、ひなが言葉を発した。





あたし「は?かじ?」





ひな「火事・・・!」





そうね。

確かにうちの車中は火事だよね。

種火に油入れちゃって、炎も突っ込んで、そして爆発して、超大火。

ごうごうごう。





ひな「ママ、あそこのおうち・・・火が出てる・・・!火事だよ!火事!!!」





あたし「えっ?」





車中じゃなく、車外?





さぶろー山「どこどこどこ?」





ひな「ほら、あそこ、あそこ!あそこで火事が起きてる・・・!」
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と、ひなが指さす方向を見てみると、

確かに炎がごうごうと燃えていた。





ひな「大丈夫なのかな、消防車とか呼ばなくていいのかな・・・」





確かに、炎が見える。

確かに、燃えている。

確かに、ごうごうごう。





さぶろー山「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」





だけれども、炎が燃え盛っている場所。

それは、「玄関前」。
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あたし「・・・迎え火・・・・・・?」





そう。

この日、8月13日。

盆入り。

ご先祖様をお迎えするべく、火をたく日。





ひな「でも・・・迎え火にしては、大きすぎない・・・?」





迎え火とは、通常、焙烙の上におがらを置き、火をつけるもの。

地域によって差はあれど、玄関前で火をたくのなら、たいてい直径20~30cmの世界と、お見受けする。





が、しかし。





この日あたし達が見かけた炎は、

直径2mほどの枠が組まれ、

それも、しっかり薪で組まれ、

そこからあがる大人の背丈ほどの炎。





迎え火というにはいささかデカく、

いささかハデで、

どちらかと言えば。
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あたし「キャンプファイヤー・・・!」






そう。

しっかりと薪が井桁型に組まれ、

ごうごうと燃え盛る炎は、まるでキャンプファイヤーの世界。





ひな「・・・・でも、玄関の前で燃やしてるね・・・」





さぶろー山「・・・・・うん、火の番してる人もいるしな・・・」





あたし「・・・・・そしてここ、国道だけどね・・・」





こんな国道沿いの玄関で、

あんなに大きな炎をたいていいのかな。

と、思ったけれど、

数百メートル進むと、またもや玄関先で、キャンプファイヤーならぬ迎え火をたくお宅に巡り合った。
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あたし「ここんちもデカいね・・・」





さぶろー山「相当やるな・・・・・」





多分、この辺の風習なんだろうな。

大きな大きな迎え火。





あたし「でも・・・こんなに大きかったら、ご先祖様も迷わないだろうし、キャンプファイヤーもできるだろうね。」





さぶろー山「ああ、なるほど。墓参りして、迎え火たいて、最後はみんなでキャンプファイヤーコースか。」





そう思えば、なんと無駄のない迎え火設計なことか。





ひな「じゃあ、この後、パントマイムとか踊るのかな。」










あたし「それ・・・・・マイムマイムじゃない?」
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さぶろー山「ぶっ・・・!」





ひな「あはははは!」





あたし「あはははははは!」





さぶろー山「あはははははは!」





ひな「ははははははは!」





あたし「わはははははは!」





笑い声につられ、

みんなが次々と笑い出す。



久々に見えた笑顔と共に、1tの空気が軽くなった瞬間。
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ありがとう、白河のキャンプファイヤー風迎え火。

君がいなかったら、多分、まだ喧嘩してたよ。








旅に来てまで、不平不満は言わないこと。

多少のことは我慢できる強さをもつこと。

余計なことも言わないこと。

そして、各自スルー検定1級くらいは受かっておくこと。
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これは、それができなかった人への罰↑

(白い物体は日焼け止め。半日も経てば恥ずかしい日焼けができあがる仕組み)










さぶろー山「じゃ、無事に仲直りもできたし。この近くで温泉探して、それからFUKUKO家に行こう。」





この後に及んでも温泉に入りたいんだ。

と、思ったけれど、

スルー検定10段合格者、そこは何も申しますまい。





あたし「別にいいけど、温泉は順番だからね。」






だけれども、大事なことは伝える。






あたし「順番入浴でいいなら、温泉に行こう。順番に。」






大事なことは、二度でも三度でも伝える。





さぶろー山「分かった、分かった。各30分ずつの持ち時間で交代な。ひなもそれでいい?」





ひな「うん、いいよー。」





そうだね。

ちゃんとひなに聞いてあげることも大事。





と、無事に仲直りができたあたし達は、

一番近くにあったきつねうち温泉に行き、

順番に入浴。
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さぶろー山「何気にいいお湯だったな。」





あたし「一人500円だったしね!」





ひな「那須の温泉より安かったね!」





身も心もほっかほか。





途中、ミニストップ(←新潟にはないコンビニ)に寄り、ハロハロ(←大好き)を食し、
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予定よりだいぶ遅れた22:00、FUKUKO家着地。










いろんな意味で、長かった。







ご清聴ありがとうございます。

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