2週間ほど前のこと。
ふと立ち寄ったペットショップで小さな毛玉を見かけた。
ふわっふわな毛玉の正体は生後2ケ月のチワワ(♀)。
まだ歩くこともままならず、
ぴょこぴょこ跳ね回る様子が愛らしく、
それはそれはかわいかった。
もちろん私は、帰ってきたさぶろー山にそのことを話した。
するとさぶろー山は、「じゃあ、次のお休みに時間があったら会いに行こうか。」と言いながら釣りに行き、
なんも釣れない釣りに20,000円を払った。
そんなんですからに、
特に仔犬に会いに行くこともなく日々は流れ、
なんなら仔犬に会ったことすら忘れかけていた今年のGW。
特に出かける予定はなかったものの、
毎年仕事のさぶろー山が今年はたまたまお休みで、
たまたまペットショップの近くを通り、
たまたま仔犬のことを思い出し、
「そういえば、この前ここにかわいい毛玉がいてさ・・・」なーんて話をしたら、
私「毛玉ー!」
たまたま毛玉がいた。
私「前に話した毛玉みたいな子、この子だよ!」
さぶろー山「え、めっっっっっっっちゃかわいい!めっっっっっっっっちゃかわいい!」
私「でしょでしょ。この子すごい愛嬌があってさ、まだちゃんと歩けなくてずーーーっとぴょこぴょこしてるの。めっちゃかわいくない?」
さぶろー山「かわいい!ホントにかわいい!なにこれかわいい!!!」
私「でしょでしょ!かわいいよねえ!」
さぶろー山「かーーーーーーわいいいいいいいいいい!」
私たちは語彙力を失い、かわいい毛玉にくぎ付けになった。
跳ねる毛玉も、じゃれる毛玉も、丸くなる毛玉も愛おしく、
2人で「かわいいね」「かわいい」「めっちゃかわいい」「やべえかわいい」などと言いながら見ていると、
それに気づいた店員さんがと声をかけてくれた。
店員さん「よかったら抱っこもできますよ~^^」
私「抱っこ・・・!」
私は少し迷った。
確かに毛玉は触ってみたい。
ふわっふわ~の毛玉に触れて体温を感じたい。
抱っこして撫でてきゅんきゅんもしたい。
なのでそのお申し出は大変嬉しくありがたい。
だが私は知っている。
抱いたら終わりだということを。
絶対にお迎えしてしまうことを。
「あ、いや・・・抱っこはえっと大丈夫・・・かな・・・」と私は断り、
さぶろー山は満面の笑みを浮かべた。
さぶろー山「お願いします!」
店員さんはにっこにこでケージを開け、毛玉を私たちに託した。
毛玉は、思っていたよりずっと小さくふわふわで、
そして温かかった。
さぶろー山「この子、家族に迎えたい!!!」
さぶろー山の目は完全に逝ってた。
さぶろー山「だって、お迎えするならこれ以上ないくらいいいタイミングじゃん。迷うことなんてある?いや、俺はないね!」
確かに、子供が手を離れ、いろんな意味で丸くなった我が家。
昔のように拘束されることもなく、私たち親は自由を手に入れた。
生活も昔とは比べ物にならないくらい安定していて、
喧嘩もなければ争いもない。
平和と言われたら平和そのものだけれど、
昔のような会話もないし、
一番娘も毎日勉強に遊びに忙しい。
親の需要は右肩下がりである。
子供はいずれ離れるということは分かっている。
それが成長の証で喜ばしいものだということも頭では理解している。
そしてうちの子はもう21歳なので、何言ってんだお前ってのも重々に分かっている。
でも、これが本っっっっっっっっっっ当に寂しく、
心にぽっかり穴が開いたというか、埋めようのない寂寥感というか、胸の中ががらんどうというか、
まぁ、寂しくて寂しくて寂しくて、寂しい。
もちろん、自由が嬉しい時もあれば、成長が誇らしい時もある。
ただ、ふとした時に感じる虚ろさは半端ないし、
結果、寂しい。寂しい(´;ω;`)ブワッ
それに付け加え、実は今年、家族が減る予定の我が家。
これを機にもう一匹・・・ってのは考えていたし、
出会いがあれば・・・とも思っていたけれど、
今がその時かと言われたら、それは分からない。
なぜなら我が家には「二番娘」という宝がいる。
9歳にして趣味は粗相、特技も粗相。
それなりに手がかかる宝がいる。
私「いやいやいや、うちにはタマがいるし!タマとの相性もあるし!いきなりお迎えじゃなくてちょっと考えようよ!よく考えようよ!」
さぶろー山「えー・・・でもこの子かわいいよ?タマも人間こそ嫌いだけど、子供は好きじゃん。かに子見ておっぱいだしてたじゃん(←まだ赤ちゃんのかに子を見て母性がでたらしく、おっぱい出してたことがあったんです)。きっと仔犬も好きだよ?いいお姉さんになると思うよ?」
私「いやいやいやいや、タマは狂犬だし臆病だし、いきなり仔犬なんか連れて帰ったらびっくりするから!いきなりは絶対ダメ!!!」
店員さん「もし先住犬がいらっしゃるなら連れてきていただいても大丈夫ですよ~^^」
さぶろー山「え!連れてきても大丈夫なんですか?!」
店員さん「もちろんです!やっぱり相性もありますし、そこが一番大事なところですし^^」
さぶろー山「じゃ今から家に帰って連れてきま・・・!」
私「いやいやいやいやちょっと待って!おかんに相談する時間も欲しいから今日じゃなくせめて明日にしよう。一応、おかんも2匹目は嫌って言ってるし、聞くくらいはしてあげないとかわいそうかもだし、うん。」
さぶろー山「おかーさんは3秒で陥落すると思うけどね。」
店員さん「明日でも大丈夫ですよ~^^よかったらお母さまもワンちゃんもみなさんでお越しください^^」
そしてその夜、我が家では家族会議が開かれ、
おかんは案の定「2匹はいらない」「タマだけで十分」と言い張った。
しかし、次の日、実際、毛玉に会わせてみたところ、
おかんは2秒で陥落。
おかん「これはかわいいいいいいいいいいい!連れて帰ろ!家族になろ!」
そうなれば、問題の我が家の狂犬、もとい主、二番娘。
実際、ここがもっとも難しいところで、
ほぼ無理だろうなと思っていたけれど、
タマは、意外におとなしかった。
あの狂犬とも言われ、ナイフみたいにとがっては、触るものみな傷つけるタマ姫様が、
吠えることもなければ唸ることもなく、
ただただ毛玉を見つめている。
愛おしそうにすら見つめている。
私「え・・・タマ・・・?!仔犬平気なの?吠えないの???」
さぶろー山「これはイケるんじゃね・・・?」
おかん「全然イケそうじゃん。」
店員さん「私もイケそうに見えます^^」
そして私たちは、毛玉を家族に迎えた。
これは連れて帰った時の毛玉、もといコイヌー。
この頃は超絶大人しく、
そして赤ちゃんで、
みゅうみゅう鳴いてたんですよね(←そのみゅうみゅうは、昨日きゃんきゃんになりました)。
ご清聴ありがとうございます。
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ありがとうございます。ぺこりぺこり。
そしてこのままうまくいくかと思われたタマ姫様との関係についてはまた明日書こうと思いますが、
これが超絶大変で、私たちの勘違いも甚だしかったって話。
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