軟骨の唐揚げ
甘長唐辛子の焼きびたし
菜の花のおひたし
冷しゃぶサラダ
かきたま汁
さぶろー山は会社を出る時に必ず帰るコールをくれる。
そしてその帰るコールは、
「今から帰るよ」という報告はもちろんのこと、
「今から帰るから到着に合わせてご飯を作っておけよ」
「冷たいものは冷たく、温かいものは温かくな」
「駐車場は空けておけよ」
「冬場は雪かきも忘れるなよ」
等々の意味が含まれているのだけれど、
多分、彼的に最も重要なのが、
さぶろー山「今日の晩ご飯なに?」
たまには「妻の顔が見たい」とか言ってみればいいものを、
妻の顔より晩飯のおかず。
相変わらず食べることには命をかけている。
しかし、こんなやりとりもカレコレ21年目。
面倒くせえと言う方が面倒くせえので、
私も大人しく説明することにしている。
私「今日は、冷しゃぶサラダ。」

さぶろー山「冷しゃぶサラダかー・・・ドレッシングはなに味?」
私「ドレッシングは胡麻で、去年ハマったフライドオニオンがかけてある。」
さぶろー山「ああ、淡路島のヤツ?」
私「そうそう、淡路島玉ねぎのフライドオニオン。」

(ちなみにこれ、フライドオニオンだけでも買えるけど、
スープを買うとフライドオニオン1袋がついてくるので、私的にはこっちのほうがお得じゃないかな、と↓)

さぶろー山「じゃあ、俺のとこだけ肉とフライドオニオン大盛りでな、レタスは1枚でいいからな。」
私「うん、ちょっと電波悪いみたいでアレだけど、あと甘長唐辛子の焼きびたしもあるよ。」

さぶろー山「あーーー、甘長唐辛子ねーーー(←これはお気に召さない時のお返事)。」
私「あと、菜の花のおひたしもある。」

さぶろー山「菜の花のおひたしねー・・・おひたしかー・・・(←これもお気に召さない時のお返事)」
私「汁物はかきたま汁でー」

さぶろー山「いいね、いいね(←お気に召したらしい)。」
私「あ、あと軟骨の唐揚げもあるよ!」

さぶろー山「よっしゃアアアアアアアアアアアアアア!(←とってもお気に召したらしい)」
さぶろー山「俺、まさに今日、唐揚げ気分だった!」
私「でしょうでしょう。そろそろそんな気分じゃないかなーと思って揚げたんだよね。」
さぶろー山「じゃ、今日は揚げたての軟骨で一杯だな!」
私「あ、でも、ビールはないから飲みたかったらコンビニで買ってきたほうがいいかも。」
さぶろー山「今日はハイボールの気分だからビールは大丈夫。」
私「でも、ウイスキーもないよ?」
さぶろー山「大丈夫!俺、自分のアルコール持ってるからー!」
私「え?アルコールなんてあった?」
さぶろー山「あるある。秘蔵のアルコール持ってるから大丈夫!」
私の記憶では、
ウイスキーも焼酎もジンも、
アルコールらしいアルコールはひとつもなかった気がするのだけど、
本人が言うならなにかあるんだろう。
と、特に気にせずそのまま電話を切り、
さぶろー山の帰宅時間に合わせて食卓を調えた。

食卓の準備が整うと共に、さぶろー山はタイミングよく帰宅。
そのまま軟骨の唐揚げを見て微笑み、
嬉しそうにコップを手にした。
さぶろー山「ハイボール!ハイボール!」
そして彼はそのまま流れるような動きでコップに氷と炭酸水を入れ、
さらに秘蔵のアルコールを注いだのだけれど、
その秘蔵のアルコールなるものが、

私「・・・養命酒?????」
私的に、
「薬用の養命酒をハイボールとして飲む」という行為に疑問しかなく、
そんなんして大丈夫なん?とも思いましたが、
ああ見えて、アルコールの度数は日本酒やワイン並みらしい↓
・・・アリっちゃアリなの・・・か・・・?
ご清聴ありがとうございます。
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ありがとうございます。ぺこりぺこり。
ちなみに養命酒は「髪が生える」という噂を聞きつけ、2~3日前から愛飲してるそうな(しかしまだ効果は見られない模様)。
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