本編とはなんら関係のない外巻きロールケーキ(現在修行中)
何かと支払いの嵩む年度末、
溜まりに溜まった区の支払いを終わらせるべく、
近所の銀行に行った時のことーーー。
とりあえず500,000円ほどの現金が必要だったので、
いつものように払戻請求書に通帳番号と区の名前を記入し、
引き出す金額は500,000円。
さらに連絡先には私の携帯番号を記入してハンコを押し、
通帳を添えて窓口に提出。
本当はATMが使えればよいのだけど、
うちの区は代々続くのしきたりでキャッシュカードNG。
まぁ区費とは言え結構大きなお金を扱うこともあるし、
一応、不正防止とのことなのでしゃーない。
それについては私も諦めた。
面倒くせえなと思いながら払戻請求書を書くよ。
そんな払戻請求書を提出し、5分ほど待つと、無事に名前が呼ばれた。
窓口のお姉さんに通帳と現金を渡され、
いつものように現金を数えると、
福沢諭吉が5枚。
おや?
ほんの5分前、
払戻請求書には500,000円と書いた気がする。
しかし、今ここにあるのは福沢諭吉が5枚。
つまり、50,000円。
おかしいな・・・と思い通帳を確認すると、
引き出し金額も50,000円になっていた。
通帳の引き出し金額が50,000円で、
私の手元にきたのが50,000円。
と
な
れ
ば
合ってるんですよね。
帳尻的にはぴったしカンカン。
私はもう一度通帳を見て、現金を数え、
そして窓口のお姉さんを見たけれど、
窓口のお姉さんはにこにこしている。
私を見て不信がる様子はない。
と
な
れ
ば
なるほど、私の勘違いでしたかー!
まぁ、年度末だしずっと忙しかったし頭もちょっとおかしくなってるもんね。
500,000円って書いたつもりで50,000円って書いてたとかよくある話。
うっかりしてたなー私!どんまい!
と心の中で自分を慰め、
残りの450,000円を続けて引き出すことも考えたけど、
ここは近所の銀行。
区の用事でしょっちゅうお世話になる銀行。
50,000円を引き出した直後に450,000円を引き出すなぞ「私は金額を書き間違えたアホです」の看板を掲げているようなもの。
ここはひとつ穏便に恥はさらさず、
明日の朝何食わぬ顔で450,000円を引き出そう、と思い、
その足で買い物に向かったんです。
買い物の途中で携帯を忘れたことに気づいたけど、
雨が降っていたこともあり、戻るのは面倒くさかった。
そして、買い物と言っても所詮近所のスーパー&ドラッグストア。
1時間もあれば終わるし、
さほど急ぎの用事なんかないでしょうと、
のーーーーーーーんびり買い物を楽しんだんです。
だってほら、4月から値上げだからある程度は買っておかないと!
で、無事に買い物を楽しんで帰宅したら、
携帯電話が鳴っていることに気づき、
わぁやばいやばいと急いで出ようとしたら、
ちょうど着信が切れて間に合わず。
ま、さぶろー山(今日のご飯の催促)か、ひな(迎えに来ての催促)だろう。
と、軽い気持ちで不在着信を確認したら、
私「は?ごじゅうよんけん・・・?」
スクロールしてもスクロールしても出てくる不在着信の山はなんと、54件。
私が楽しく近所のスーパー&ドラッグストアを巡っていたほんの2時間の間に不在着信54件。
まさかの2分に1回の鬼電である。
FAXと間違えてんねん。
と思いながら着信番号を確認するも、
FAXと間違うには無理がある。
なぜならこれは携帯。
家電ならまだしも、携帯の番号とFAX番号は桁数が違うし、
そもそもFAX自体が過去の遺物。
ここ5年は見ていない。
(でも私、新入社員の頃、取引先の電話番号とFAX番号を間違えて、ずーーーーーっとFAXを送り続けてめっちゃ怒られたことある。電話番号にFAX送ると「ピーーーーーピュロロロロロロロ~」みたいな音がして一発で分かるんだよね!懐かし~!)
じゃあ、不在着信の相手が誰かとなると、
これがまた不思議で知らんのです。
見たこともなければ聞いたこともない。
もちろん登録がないから名前はでず、番号だけが表示されている。
しかし、よくよく番号を見てみると、
番号は「025」から始まるものと、「080」からはじまるもののふたつで、
それも前半は025、後半は080とくっきり分かれていた。
私「025ってことは新潟の市内局番??080だと携帯・・・??」
どちらもほぼ等間隔で着信があるあたり、同じ人物とみて間違いないだろう。
しかし、同一人物となれば、わざわざ家電からかけたあと、携帯からかけているということになる。
一体どんな組み合わせなのか、と首を傾げた私は、
なんとなく嫌な予感がした。
「え、もしかして事故・・・?」
たとえば、
さぶろー山はしょちゅう長岡←→新潟間を行き来している。
もちろん移動は車、高速道路での移動である。
幸いにも今まで事故にあったことはないけれど、
あれだけ運転をしてればいつ事故にあってもおかしくはないし、
高速で事故ともなれば命が危うい。
もし事故にあったとすれば、025は病院かもしれないし、救急かもしれない。
080は搬送先かもしれないし、医者の緊急連絡かもしれない。
だから異常なほどの着信があったのか・・・!
そう思った私は、大急ぎで携帯を手に取り、
ボタンを押そうとしたその瞬間、
「080」の番号から電話が鳴った。
私「もしもし!」
私は勢いよく電話に応え、
相手は静かに名乗りをあげた。
「もしもし。私、近所銀行、ご近所支店、窓口のT村と申しますが、るぅさんの携帯でしょうか?」
私「え、近所銀行・・・?」
なんと鬼電の主は、近所銀行。
救急でも病院でも医者なく、2時間前にお邪魔した近所銀行窓口のお姉さんであった。
銀行からの鬼電ってどんな用よ、と思いつつ、
「ハイ、私がるぅですが・・・」と答えると、
相手の女性はものすごい勢いで話し始めた。
近所銀行「先ほど当行のご利用をありがとうございます。本日当行にお引き出しにいらっしゃったと思うのですが、実はその時に現金を渡し間違えまして大変申し訳ございません。払戻請求書には500,000円と記載していただいたと思うのですが、こちらの手違いで50,000円の現金をお渡ししてしまい、通帳も50,000円の記載になっているかと思います。大変申し訳ございません。つきましては残りの450,000円をお持ちし、通帳を一度お預かりして新しく記載してお戻ししたいのですが、現在ご自宅にいらっしゃいますでしょうか。」
あまりの勢いに私の脳がついていかず、
理解するまでに少々の時を要しましたが、
上記の話を要約すると、
①2時間前に私が書いた払戻請求書は500,000円だった
②しかし銀行が50,000円と勘違い→50,000円で処理した
③しかしそれではうまくないので残りの450,000円も引き出してくれ&通帳も修正させてくれ
自分でも50,000円だか500,000円だか分からなくなってた払戻請求書、
実は500,000円と書いてたらしく、
私の勘違いではなかったみたいなんですね。
いやー、全然気づかんかった!
たいてい間違うのは私なもので、今回も自分がおかしいとばかり思ってました!
私「いやいや、こちらも気づかなくて申し訳ありません・・・!」
近所銀行「いやいや、こちらこそ本当に大変申し訳ありません。」
私たちは2人で申し訳ありませんを言い続け、
見えぬ相手にひたすら頭を下げ続けた。
そして頭を下げつつリビングから外を見たら、
雨の中傘をさし、ひたすら頭を下げる女性の姿が見えた。
私「・・・ひょっとして近くにいらっしゃいますか?」
近所銀行「え、あ、はい!ちょうど近くにおりますので、お伺いしてもよろしいでしょうか?」
私「ええ、もちろん!その目の前の建物がうちですので、そのまま玄関にーーー!」
と案内すると同時に玄関の扉が開き、
「申し訳ありませんでしたーーーーーーー!」と頭を下げた女性は、まぎれもなく近所銀行窓口のお姉さん(つい2時間前にお会いした行員さん)であった。
窓口のお姉さんは450,000円を数えながら渡し、
代わりに通帳を持ち帰り、
そして銀行に戻ってー450,000円の記載をし、
通帳とタオルとティッシュとキッチンペーパーとウェットティッシュと、
ありとあらゆる粗品を持ってきてくれた。
この日、小雨だったにもかかわらず、肩も脚も濡れていたお姉さんは、本当に急いでいたのだと思う。
ひょっとしたら「080」の番号から電話をくれた時間からずっとうちの周りにいて、
私の帰宅を待っていたのかもしれない。
年度末のくっそ忙しい時にこんなトラブル、本当に申し訳ございません。
私的に、
現金と通帳が合ってればOK&払戻請求書の金額なぞさして問題ではないと思っていたけれど、
それはあくまで私的なもの。
いくら私的に問題がなくても、
銀行的にはエライコッチャなことを学んだのでした。
みんなも払戻請求書には気をつけて!
ご清聴ありがとうございます。
読んだよー。のしるしにこちらをぽちぽちぽちっと。
人気ブログランキング に参加しています
レシピブログランキング に参加しています
にほんブログ村 に参加しています
ありがとうございます。ぺこりぺこり。
思い込みはいけない。
うん、心に刻んでおこ。
\リアルタイムで更新情報が届きます/