お待たせしております。


おかめです。


トラウマの七輪。


最終話をお送りします。




一話目と二話目がまだの方はどうぞそちらからお読みください。


其の一はこちら 。　其の二はこちら 。



晩ご飯だけ見たいかたはこちらへどうそ→目指せ六舎厘！さぶろー山のつけ麺修行






トラウマの七輪。


はじまりはじまりー！







さぶろー山「俺にまかせておけー！」





さぶろー山。


頼りがいのある一言を残し、外へ。





がちゃんがちゃん。





外で何かしている模様。


この極寒の中。


一体何をしているんだろう。。。








10分後。






さぶろー山「これでもう大丈夫だー！」





ええ。


みなさんご想像のとおり、手には七輪。


卓上用七輪。


ご丁寧に極寒の中、炭に火をつけていた模様。






凍えそうな古屋。


机の上には七輪がひとつ。


冬です。


雪です。


すきま風びゅうびゅうです。


極寒です。







暖まりません。







七輪。


暖まらないくせに煙だけはいっちょまえ。


もくもく。


もくもく。


寒いくせに、もくもくとあがる煙がまた憎い。







ひな「寒いよー。寒いー。ケホケホ。」





うん。


ママも寒い。


でもな。


煙い。　寒いだけのほうがまだいい。





多分ね、ここまではみんなの想像の範囲内だと思う。




でもね。


甘い。



これで終わりだと思ったら甘い。




さぶろー山ですから。


ここでは終わらん。



さらに一歩進む。







さぶろー山「分かった！お前たちちょっと待ってろ！！」





さぶろー山。


頼りがいのある言葉を残し、七輪を持って再び外へ。





がちゃんがちゃん。





今度は何をする気なんだろう。








10分後。







再び七輪を持って家の中へ。


おもむろにテーブルの上に置かれた七輪。










・・・・・。







・・・・・・・。







・・・・・・・・・・・・・・。










黒煙あがってます。



黒煙。


煙ではなく黒煙です。







もくもく。


もくもく。




煙の範囲をはるかに超えた黒煙。






ひな「ケホケホ。ケホケホ。」





黒煙。


真っ黒です。


閉め切った家の中で黒煙。






もっくもく。


もっくもく。






目が痛い。


鼻も痛い。


涙ボロボロ。


鼻水ダラダラ。






ひな「ママー目が痛いよー。えーんえーん！」





うぅ。うぅ。


ママも痛いよ。




うぅ。うぅ。


しかも、何か息苦しい。





ケホケホ。


ゴホゴホ。





明らかに七輪からでる煙ではない。






この黒煙。


この異臭。


おかしい。


ありえない。







どーする？


さぶろー山に聞く？






天使「ダメよー！みんなのためを思ってやってくれたのよー！」





悪魔「でも苦しいんだろー。聞けよー。涙ダラダラ流してまで耐えるんかー」





天使「あの寒い中、外で一生懸命してくれたのよー！そんな彼に何を言うのよー！」





悪魔「でもみーんなケホケホしてるぜー。黒煙だぜー。」





天使「あの強風の中がんばってくれたのよー！なのにかわいそうじゃないのよー！！」





悪魔「涙ボロボロでてるぜー。大丈夫かオイ！」






いや。


ケホケホ。


ズルズル。


けっこう苦しい。


涙止まらず。


目が痛い。


かなり大丈夫じゃない。






天使「やめなさいよー！彼の思いやりよー！」





悪魔「自分の命とどっちが大事だー！思いやりかー命かー！」







ちん。


命より大事なものはない。







あたし「ケホケホ。これ。ケホケホ。何したの？ケホケホ・・・。」


































さぶろー山「炭が燃えないから灯油かけたんだ。これで火がつくぞ。」
















お前は家を燃やす気かーーーー！！！！！












七輪＋炭＋灯油。


これ、多分みんな未経験だと思うんで説明します。


ものすっごい黒煙がでます。


その黒煙。


すっごい目が痛い。


目にしみるっつーか何つーか。。。


えもいわれぬ煙。


人生初体験。


ちなみに鼻も。


ありえんような異臭。


鼻が曲がるとかそんなもんじゃない。


痛すぎて鼻もげるわ。







多分あのままもくもくしてたら、


間違いなく家族全員一酸化炭素中毒だっただろうな。




「停電の寒さに耐えかね一家四人一酸化炭素中毒！」




間違いなく新潟日報の一面飾るわ。







痛いわ、苦しいわ、寒いわ。。。


こんなん、誰でもトラウマになるて。













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