で。


朝の続き。


歯医者さんの話。ね。















歯科衛生士さん「じゃーおかめさん。そこの台に乗って、ここ噛んでもらえますかー?」






カワイイ歯科衛生士さん(仮名:佐藤さん)に案内され、


レントゲン台に乗っかって、


ぐおーんと一周。






歯科衛生士さん「じゃ、あちらの診察台の上でお待ちくださいね。」






と。


何のトラブルもなくレントゲン無事終了。(レントゲンは怖くない。ただ、お金がかかるから嫌なだけで・・・)






歯科衛生士さん「おかめさーん。ちょっとこれ見てもらってもいいですかー?」





おやおやー。


レントゲンと言えば。


診察室行って、ペカーっと照らして見るものなのに。


なぜか歯科衛生士さんが持ってきてくれたのは。


流行りのi-Pad。






歯科衛生士さん「これ、おかめさんの歯なんですけどね。」






衝撃衝撃。


レントゲンがまさかのi-Pad!





カワイイ歯科衛生士さん。


巧妙な手つきでi-Padを操る。






あたし「おおおおお・・・!」






指を上下に動かすだけで変わる画面。


すごいすごい。


これは面白い。






あたし「ちょっと見たい見たいー。」






歯科衛生士さん「いいですよー。ほら。ここ。ここ。ここ触るとね、画面が変わってー。」






あたし「おおおおお・・・!」






歯科衛生士さん「ここをね、こうやるとー・・・ほーら拡大。」






あたし「おおおおお・・・!」






2人わきあいあいとi-Padいじり。






あたし「すごいねー。今の時代はレントゲンもITなんだねー。」






歯科衛生士さん「ウチもね、これ買ったばっかりなんだ。すごいでしょー。」






あたし「うんうん。すごいすごい!」






時を忘れ、


院内できゃいきゃい騒ぐあたし達。










何事もなくここまま終わればいい。


心から望んでおりましたのに。










歯科衛生士さん「あ。そうそう。ここ。この右下のところ見てもらえます?」






はいはい。


ちょうど今痛い個所ですな。






歯科衛生士さん「ここの親知らずなんだけどね、曲がってきてます。 」









な・ん・で・す・と?







歯科衛生士さん「この右下のとこ。ぐいーんってなってるんですけど・・・」







な・ん・で・す・と?







歯科衛生士さん「見えるかな。こっち側に押されてきて・・・」








あたし「なんですとーーーーー!!」







予想以上にデカい声を出してしまい、


あたしの声は院内に相当響き、


あ。


これヤバい?


くらいのことを思ったけれど。


かわいい歯科衛生士さんはまるで無視。


マイペースで説明を続ける。







歯科衛生士さん「あ。これこれ。ほら。こっち側に曲がってきてる。」






ちょっと。


ちょっと。


ちょっと待て。







あたしの親知らずと言えば。


4本真っすぐに生えており。


直立不動。


「大変素直な親知らず」


っつーあだ名がついたくらい。


超真っすぐな親知らず。







どこの歯医者に行っても。


どんな歯医者に見せても。


お見本のような親知らずだね。


と。


褒められまくった自慢の親知らず。







歯科衛生士さん「ほらここ。ここのとこ。よーく見て。」






と。


画像を大きくしてくれるけど。






歯科衛生士さん「曲がってるでしょう。」






いいえ。


何も見えますまい。








歯科衛生士さん「それとねー・・・おかめさんのカルテ見てみたんですけど、


一番最初に当院にいらっしゃったのが20年前なんですよね。」






曲がってない。


曲がってない。






歯科衛生士さん「その時も親知らずの治療で来院されてて、レントゲンもとってるんですけど。」






曲がってないもん!






歯科衛生士さん「その時から全ッ然成長してないみたい。」







曲がってないし成長してるもん! (あたしも親知らずも。)







歯科衛生士さん「やっぱ・・・抜くなら今ですね。」






ちょっと。


ちょっと。


かわいこちゃんよ。




あたしの大事な歯の運命をそこで勝手に決めない。







歯科衛生士さん「大丈夫。大丈夫。麻酔もかけるし。


ぶしゅっと一発だし。血はドバドバでるけど。一瞬。一瞬♪」







かわいい顔して恐ろしいこと言う歯科衛生士さん。(本当にかわいい。)





一瞬。


一瞬。


と。


♪マークまでつけちゃって。


にっこりしてくれたけど。





でもね。





麻酔だの。


血がドバドバだの言われて。






余計抜きたくないわ。  






マージーでイヤーーーーー。








歯科衛生士さん「大丈夫ですよー。大学病院紹介するし。」






えーと。


かわいこちゃんよ。


ちょっと待て。





アナタ今。


大学病院つった?






歯科衛生士さん「安心。安全。大学病院♪」






こちらとて。


生まれてこのかた一度も病院というものに縁がない超健康優良児


(出産の時は、オサレでフランス料理が食べれる流行りの個人産院を利用。)





そんな。


あたしに。





だだだだだだ大学病院なんて。


どんだけ大ごと。


何をする気よ。






歯科衛生士さん「大丈夫。大丈夫。あたしも大学病院で抜いてもらったし。」






マスクを取って、口を大きく開ける歯科衛生士さん。(美人)


美人は口を開けても美人である。







あたし「おっ・・・お願い。抜くならここにして!」







大学病院なんて


そんなトコに行きたくない!


抜くならここで。


あんたが抜いてくれとせがむあたし。(半泣きで。)







歯科衛生士さん「んー・・・上の歯はねー・・・ウチでも抜けるんですけど・・・下の歯はねー・・・


何かあった時に大変だから・・・






何か?


何かってナニ?


下の歯を抜くってのは、そんなに危ないことなのか? (余計抜きたくない。)






歯科衛生士さん「大丈夫ですよー。慣れた先生がちゃっちゃと抜いてくれますから。」





こちらとて。


こいつとは20年のお付き合い。


いくら安心とは言え。


慣れた先生に「ハイッ。次ー。」


と。


順番抜きされるのはこちらとて、とっても嫌。


(できれば涙を流しながらお別れのセレモニーなど希望。)







歯科衛生士さん「じゃ。ちょっと口開けてもらっていいですか?」







頭の中はお別れセレモニーでいっぱい。


蛍の光が脳内連呼。







歯科衛生士さん「あ・・・・しかも・・・上の親知らず2本・・・」













歯科衛生士さん「虫歯になってます・・・・・・かなり。」











もうダメだ。


右も左も。


上も下も。


直立不動も素直な親知らずも。











全てはグッバイ。












歯科衛生士さん「じゃ、今の腫れがひいたら。もう一回来てください。


とりあえず上からイキましょ!」






20年もお付き合いしてきたアタシの親知らず・・







歯科衛生士さん「とりあえず、左上抜いて・・・右上抜いて・・・


あとは紹介状書きますから!」











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いっそ治らなければいい・・・。