こちらは、あたしが人生初の抜歯をした時の日記その③です。






こちらは最終章でして、抜けます。


いきなり最後から読んでもワケが分からんと思いますので、


①と②をまだお読みでない方はこちらからどうぞ→抜歯の思ひ出①  抜歯の思い出②


(ミステリー小説を最後のページから読むタイプの人は、③から読んで戻ればよし。)










抜歯の話ですんで、


綺麗なお話でも御座いませんし、


美味しそうなもの等々はなーんもでてきませんので、


食事中の方はご遠慮ください。


是非ともご遠慮ください。







美味しいご飯を食べ終わって、


ホッと一息ついて、


お茶も全て飲み終わって。


どーでもなく暇な時にでもご覧になっていただければ幸いです。













大事なことなんで、もっかい言います。






食事中はご遠慮ください。


食事中はご遠慮ください。


食事中はご遠慮ください。


食事中はご遠慮ください。


食事中はご遠慮ください。







(だからコピペ。)









そして。


抜歯を控えている方は、


深く考えず、笑いながらご覧ください。(是非心の備えに。)

るぅのおいしいうちごはん


ショボ目ー。






















ありがたみも何もなく、


それどころか、


若干異臭の漂いそうな汗の泉ができあがったところで。





先生「じゃ。ちょっと口の中見せてくださいねー。」







先生ね。


腕まくりしちゃってね。


やる気満々ね。







先生「あ。これかな。今日は右側上下で。ってことだもんね。」






右に先生。






先生「じゃ、上下両方いっちゃっていいんだね。」






左に歯科衛生士さん。





先生「これと、これか。ああ。確かに上のほう虫歯になってきてるね。うーん・・・じゃあね~・・・」







なんだとかかんだとかと、


1人でぶつぶつ言いながら、


あたしの親知らずを入念にチェックする先生と歯科衛生士さん(美人)。







もうあたしに逃げ場は残されておらず。


まな板の鯉とはこのこと。






今か今か。


来るか来るか。







ここまで来たら。


覚悟を決めたも同然だけれど。















イヤイヤイヤイヤ。


やっぱりイヤイヤイヤイヤーーーーーーーーーー



























先生「メス。」


























メス?  なんで?





























メス?  だからなんで?































メスですと?  だから。もう。なんでメス?











先生「うん。そっち。そっちのメス。」







いやいや。


ちょっと。


ちょっと。


そっちのメスって、




雌。


雄。


やっぱり雌ネコにしよ~❤





とかのメスじゃなくて。


この場合。


TVとかで。


外科医の先生様が。


神妙な顔つきで。


「メス。」


とか言っちゃう。


その。


メス


を指すんですよね?








先生「じゃ、ちょっとそのままでいてくれるかな~?」






あたし「いやいやいやいや。ちょっとタンマ。ちょっとタンマ!ちょっとタンマ!!!」






先生「え?どうした?抜歯初めてなんだっけ?」





いやいやいやいや。


初めても何も。


初めてですけど。


ちょー初心者も何も。


生まれて初めてなくらい初めてなんですけど。


っつか。


それ、さっきも聞かれて答えてますけど。


それよりも。


いきなりメスって。


ちょっと先生。


いきなりメスって。


それ何?







先生「だいじょーぶだよ。もう、グラついてきてるし。」






グラ。


グラ。


グラ。


グラ。






グラついてんのはあたしの頭。


ちーん。








先生「ちょっとここを切ってやれば、10秒で抜けるわ。これ。」






いや。


だから。


ちょっと。


ちょっと。








ちょっと待って!!!










先生。


いくら百戦錬磨とはいえ、


「10秒で抜けるわ。」とか、


ちょー軽々しく言ってますけど。


抜く前にはさ。


麻酔っつーね。


ビックイベントがあるでしょうよ。








あたし「あの・・・あの・・・あの。この場合、麻酔とかかけなくても大丈夫なのでしょうか。」







物事にはね。


順番っつーものがあって。


まずは。


麻酔。


何はともあれ。


麻酔。







麻酔をして2~3分待って。


麻酔がバッチリ効いて。


痛みを何も感じなくなって。


そこで初めて。


抜いてみようかな。


でしょ。









先生「え?もうかかってるけど?」










かっ・・


かっ・・・


かーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!








あたし「あの。あたし、お薬にも少々アレルギーがありまして。こんなことを聞くのもナンなんですが。


それで。その。麻酔とか。えっと。大丈夫なもんでしょうか。」






いや。


今さら言ってもしょうがねーけど。







先生「だいじょーぶ。だいじょーぶ。


皆様に愛されて50年。とっても長い時間愛されてるお薬だから。」









いや。


愛してもいないし愛されても困る。
















ちーん。



















皆様の抜歯談により、


「死ぬほど痛い」と、ご指摘を受けた麻酔ですが、


刺されたことすら分からず、


効いてることすら分からず、


皆様に愛されて50年。


で。


終了。














先生「じゃ、もう一回口開けてー。」






ここまで来たら。


もう。


どうにでもなりやがれ。


です。






あたし「あーん。」






先生は、


でっかいピンセットみたいな器具をおもむろにあたしの口に入れ、


鼻歌交じりに、


何かしてたかと思いきや。







先生「ハイ。抜けたー。」








20年もお付き合いしてきたあたしの親知らず(魔の右下)は。


ものの1分で抜けた。












グッバイ。
















どんだけ痛いんだろうと。


心底心配し。


死までもを覚悟した抜歯でしたが。


実際のところ。


抜かれたことすら分からない。


痛くねーです。全く。全然。これっぽっちも。


鼻歌歌ってても平気。


寝ててもイケる。


笑っちゃう。


あはははは。


ははははは。


わはははははは。














先生「じゃ、縫うねー。」






あんなに脅えていましたのに、


始まってしまえば、


あれよあれよとコトが進むもんでして。


気付けばクライマックス。


縫合のお時間。






百戦錬磨の先生に、


ちょいちょいちょーいと縫合をしていただきまして。


(これも痛くない。全く痛くない。っつか、何してるかすら分からない。)






先生「じゃ、ここ結んだら完了ね。」






と。


完了ね。


と。


終わりだよ。


と。






なんて待ちに待ったその言葉・・・!






不安で不安で不安で不安で不安で不安でならなかったあたしに、


天使が降ったこの瞬間。







りんごーん。














これで。


もう終わりだ。


ようやく解放される。(いや。正確にはもう一本残っているんだけど、そんなことはもうどうでもいい。)


誰もが思ったその瞬間。







あたし「うえ・・・」






先生「うえ?」






UE?


ウエ?


上ではなくうえ?
























あたし「うえええええええええええー」









極度の緊張からくる心の高ぶりに加え。


先生の指の置きどころが悪かったことも重なり。









すーべーて。


デタ。












先生「うわあああああああー」


















ただでさえ忙しい日曜の午後。


たくさんの患者さんが待っておられ、


今日何本抜いたんだろうな。


っつーくらい百戦錬磨な先生と。


いつみても美人な歯科衛生士さんの、


ちょー余計な仕事を増やしてしまいまして。









まっこと申し訳ありません。




これ以上ないくらい面目ない。


ホントすんません。


マジですんません。













先生「・・・・・・・・・・・・ごめん。2本の予定だったけど・・・今日はこれで勘弁してもらえるかな。」








本来なら、


右の上下2本の親知らずを抜く予定になっておりましたけど、


少々のアクシデントにより、


抜歯は強制終了。














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抜歯の数だけドラマあり。


残り3本です。