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本編とはなんら関係のない台湾パイナップル。

相変わらずハマってます。一番娘が。









前編↓

今日は後編となりますが、そんな期待するほどのものでもない日常の話です。





ーーー修理のおじさまを見送り、私はエアコンの前に座った。



確かになくても過ごせる。

そこまで困らないエアコンだけど、

こうして1年ぶりに感じる冷風はなかなか心地よいものである。



そんなことを思いつつ冷風を浴びていると、

ちょうど一番娘が帰宅し、

「エアコンがついてるーーーーーーーーー!」と、それはそれは嬉しそうな顔を見せてくれた。



ひな「エアコン、ついに修理してもらったん?」



私「そうそう、今日修理の人が来てくれてさ、ちゃんとつくようになったよー。」



ひな「何が悪かったん?」



私「結果から言うと、機嫌が悪かった。」



ひな「え?機嫌?そんなこと、あるの?」



私「エアコンにも人の好みがあるのか、私たちがあんなに頑張ってもうんともすんとも言わなかったのに、修理の人が触ったらいきなりついてさ、5秒で終わったよ。」



ひな「へー、そんなこともあるんだー。」



私「これも家電あるあるなんだよねえ。」



ひな「でも、そういう場合でも修理代って発生するん?」



私「いや、さすがに修理代はかからなかったけど、来てもらったからには出張費ってのを払わなきゃいけなくて、それはは払ったよ。」



ひな「あー、やっぱりそこはかかるんだねー。」



私「そうそう。ここに来るまでの人件費とガソリン代くらいは・・・ね。」



まぁ前日に動いてくれればそれもかからなかったワケだけども。



ひな「でもよかったねー!買わずに済んで!」



私「私は買ってもよかったけど。」



ひな「ああ、父の財布だしね!」



私「それな!」



などと2人で笑いながら涼み、夕方のひと時を過ごした。





ーーーその数時間後、

金主様がお帰りになられ、

金主様もリビングに入るなりエアコンに気づいたのか、

開口一番、「エアコンがついてるーーーーー!」と叫び、

久々の冷風に感動していた。



さぶろー山「あーーーーー、やっぱエアコンはいいな~!」



さきほどまで涼しい顔をしていたエアコンは、

いきなり目の前に大きな障害物が現れたからか、

心なしか苦しそうに見える。がんばれエアコン。



さぶろー山「で、エアコンの修理はどうだった?まだ頑張れそうな感じ?」



私「いや、とりあえず今回はついたけど、買い替えは早めがいいらしいよ。」



さぶろー山「ふーん。」



私「というのも、やっぱりエアコンにも耐久年数ってのがあって、このエアコンは11年を目途に作ってあるらしいのね。

だから買い替えするなら早めがいいんだけど、もしどこかが壊れて修理をすることになっても今年以降になると部品がなくなるから早めに買ったほうがいいって。

買い替えはお早目にだって。お早目に。」



さぶろー山「まぁ部品は10年でなくなるシステムだからな。」



本当は修理の人がすっごくいい人で、万が一真夏にエアコンが逝った場合の対処法(2Fのエアコンをガンッガンにかけて、吹き抜けのファンを回して、そんで空気を循環させれば、それなりに暑いけど死ぬほどの温度にはならないそう)も教えてくれたけど、それは言わない。

絶対言わない。



さぶろー山「で、修理代は?いくらだった?」



絶対トンズラすると思っていた金主様から意外な言葉が飛び出し、

私は少し面食らった。

そうか、ちゃんと払う気はあったのか。

ならば儲けよう。



私「52,000円。」
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もちろん、52,000円の内訳はこうだ。

出張費3,850円、

私への手数料/立て替えた私への御礼48,150円。



ポイントは「私への手数料/立て替えた私への御礼」なワケだけれど、

もちろんこれは私以外の人は知らない内緒の内訳&金額である。



まぁ、すぐ気づくだろうとふんでのぼったくり価格なワケだけども、



さぶろー山「そっかー・・・まぁ、そんなもんかー」



意外や意外、金主様はすんなり信じてしまった。



私の心の中は、「やばい、どうしよう」という焦りと共に「やった、臨時収入ゲット」というふたつの気持ちでいっぱいになった。

もちろん割合的には、やばいどうしよう1割、やった臨時収入ゲット9割、

圧倒的に喜びのほうが大きい。やばい嬉しい。



とくれば、

私の脳内が「52,000円が手に入ったら♡」に侵されても仕方のないこと。

私は瞬時に52,000円の使い道を考えた。



とりあえず、カレコレ半年以上ご無沙汰な美容院に行く。

そんで収集がつかないほどカラメルの溢れたプリンをいいプリンに直してもらって、

残ったお金でドゥのデニムスカートを買うとちょうど51,800円となり、

多分私は大きく間違った。

請求する金額は52,000円ではなく100,000円だった。

そしたら秋物のコートも買えたし、

ひょっとしたらカットソーも買えたかもしれない。

いやでも、さすがに100,000円は気づく可能性がある。

とすれば、84,000円あたりが妥当なところか。

嗚呼、なんて私は優しいんだ。

84,000円くらい言えばよかった。

言うべきだった。

(意外や意外からここまでわずか2秒)



そんなことを思いながらにやけついた時である。



ひな「え・・・52,000円ってちょっと高くない?」



目の前では一番娘が首を傾げている。

私は密かに焦りを感じた。

なぜなら一番娘には事の顛末を説明してあるからだ。

ここでバラされては美容院もドゥもすべてが水の泡。

一番娘よ、頼む、ちょっと待って。

その先を言うんじゃない。黙りなさい。何も言うんじゃない。

頼むよ、頼むから・・・!

私は必死に目線を送った。



ひな「だってちょっと触っただけで直ったのに、52,000円っておかしくない?出張費にしては高くない?」



私の静かな訴えもむなしく、一番娘は気づかない。



さぶろー山「え、ちょっと触っただけ・・・?」



さらに金主様まで疑問を持っている。



あ、これはヤバイと、真の焦りを感じた瞬間に落とされる爆弾。



ひな「確かに昨日までエアコンはつかなかったけど、結局どこも悪くなくて、修理の人が触っただけで直ったのに、いくらなんでも52,000円はないと思うの。」



さぶろー山「・・・ああ、そういうこと。」



あー、これはもう終わりだネ☆



さぶろー山「そういうこと・・・ね~」



O・WA・RI・DA・NE☆



私「えへ・・・えへへへへ・・・」



金主様は冷たい眼差しで私を見つめ、

私はにへらにへらと笑い、

それでも気づかぬ一番娘は、

この後もずっと「52,000円はおかしいよ」と言い続け、

そしてさぶろー山はやっぱりトンズラした。



いや、3,850円は払えよ!







ご清聴ありがとうございます。

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3,850円は払えってば!





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