山形県の魅力を全身全霊で感じる「山形県の魅力体験ツアー」。

その①はこちらで、そば処庄司屋さんのお蕎麦と、オリエンタルカーペットさんの絨毯に酔いしれて、

その②はこちらで、文翔館さんと芋煮のメッカにウハウハして、

その③はこちらで、樹氷とホテルにうっとりして、

その④はこちらで、山形名物をたらふく食べて、温泉に萌えて萌えて、

その⑤はこちらで、バイキングスタイルの朝食と玉こんとついでにあたしの夢などにも触れてみて、

その⑥はこちらで、美味しいラスクの作り方と久々にでたアイツに笑って泣いて、

その⑦はこちらで、上杉博物館の散策と吉邸さんでのランチに吠えて、

その⑧はこちらで、酒蔵で仕込樽とramちゃんの関係性にもついて考察して、

ついでに、なんで今これを書いているか等もご確認していただいて、山形ツアーも今日で最後という話。





長らくお付き合いいただき、ありがとうございます。

山形ツアー、最後の締めくくりはこちら。
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/米沢織の新田さん\



明治17年創業。

米沢織の織元、新田さん。



こちらは、4代続く老舗の織元なのだけれど、

大正時代に建てられた建物は、重要文化財級。
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天井の梁とかものすごい立派で。
 


階段の手すりも、ガラスの引き戸も、趣いっぱい。
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うっかりガラスにあたしが映り込んでしもーたけれど、

さぶろー山だったらキュン死レベルの建物。




さして歴史的云々には興味がないあたしですが、人の家は好き。
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実際に人が住んでるもの限定ですが、古い民家は大好物。ウハウハ。







そんな萌え萌えキュンキュンな建物を持つ新田さんですが、

ここ米沢は、日本最北の繊維産地。
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そして、米沢の布で、近年一番有名なのが「紅花紬」と呼ばれる紅花の染料で染めた糸で織る絹織物。



もともと山形地方では、女性の口紅や頬紅の原料として紅花の栽培が盛んに行われていたそうなんですが、

諸々の事情により明治初期には廃れてしまった紅花栽培。



そんな紅花に惚れこみ、憑りつかれたように紅花を染め、

昭和中期に紅花軸を復活させたのが、3代目の新田秀次さん。
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普段お着物を着るような方にとったら、握手してサインもらってする卒倒するレベルで有名な方。






そんな3代目に新田さんを案内していただくとか、恐縮すぎて土下座したいくらいだったんですが、

こんな機会でもないとできないことなんでね。

お言葉に甘えて、自分の欲望が勝って、案内していただきました。
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よろしくお願いします。ぺこり。ぺこり。ぺこり。DOGEZA。










3代目「まず、米沢織というものは、織る前に糸を染める”先染め”が特徴のひとつ。」
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3代目「染めてはさらし、染めてはさらすことで思い通りの色をつけていきます。」





しかも、寒さの最も厳しい時期でないと鮮やかな発色が得られないらしく、

染めはもっぱら真冬の作業だとか。





あたし「真冬の・・・水作業・・・」





ここ、東北。

ここ、山形県。

気温、氷点下。

の。

水作業。



聞いただけで体が凍えそう。





3代目「ちょうど染めの職人がいるから、後で染めの様子もお見せしますよ。」





あたし「わわ、ホントですか?やった。楽しみにしてます~♡」





すまん、職人さん。

ただでさえ寒い冬、さらなる寒さにさらして水仕事をさせてしまうけど、

染めの様子は見たい。





3代目「じゃ、まずは中の案内から・・・。これは、染めあがった糸。」
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染あがった糸たちが並ぶ糸棚。



一口にピンクといっても、こんなに色とりどりのピンクがあって。
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あたし「おおう・・・!」




大変お美しゅうございました。





3代目「できあがった糸は、糸繰り機にかけて、糸枠に巻き取っていきます。」
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新田さんは、建物の2Fが糸返し場になっていて、糸巻きの様子が見れるんだけど、

これがまた圧巻・・・!




糸巻きが「ドドドドドー」っと一斉に動く様子が圧巻すぎる糸巻き。
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/ドドドドドー\





色とりどりの糸がホント綺麗なんだけど、

くるくる回ってドドドドドーってしてると、さらに綺麗なんだわ。





3代目「出来上がった糸は、昔ながらの手法で織っていきます。」
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織り機にかけた経糸に、横糸を一本一本通しながら織ってゆくのだけれど。




設計図にそって糸を変え、それを模様にしていくのだそう。
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糸を織る時に「トン・・・トン・・・!」という音がするのだけれど、

これはもう、心地よくて。心地よすぎて。

なんならここで眠れそうだなって思いました。






そしてこれは、寒い中、職人さんに水仕事をさせた染めの様子。
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職人さん「紅花染めは、春から夏にかけて紅花の種まき、収穫、間引き、花摘み、そして紅餅づくりをします。」





紅餅とは、生花から作る染料のこと。

摘んだ紅花の花びらを自然発酵させてから、丸めやすい状態になるまで臼でつき、

煎餅状にして乾燥させたものだそう。





職人さん「できあがった紅餅で染色をするのですが、

染色は寒い時期でないとできないため、冬にのみ、行います。」





思うような色に染まるまで、何度も何度も水にさらして染めるこの作業。





あたし「寒くはないんでしょうか。」





誰しもが感じる疑問だと思う。





職人さん「そう・・・ですね・・・・・・慣れもありますから。」





あたし「・・・・・・・・・・ホントは寒い?」





職人さん「いや・・・・慣れもありますし・・・」





あたし「・・・・・・・ホントは寒い?」





職人さん「いえ・・・慣れもありますから・・・」





あたし「ホントは寒いですよね?」





職人さん「・・・・・ホントは寒い・・・です・・・」
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ですよね。





ちなみに新田さんでは、3日前までに予約すれば、紅花染の体験もできるそう。

お一人様1,080円也。





こうして、たくさんの手間暇時間をかけ、できあがった織物達。
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こちらは植物染のグラデーション。





新田さんでは、紅花をはじめ、

藍、くちなし、ざくろ、くるみなどを原料とする草木染から織りまでを一貫して行っているそうで。
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いずれもやわらかな風合いが特徴。





こちらはお着物に仕立てたバージョン。
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淡い色と、パッチワークという柄が斬新で、すごくかわいかった。



一瞬、「羽織りたい。」と、いう欲望が頭をよぎりましたが、

一年かけて育て上げた紅花を、

職人さんが(寒さに耐えながら)何度も何度も糸を染め、

それだけでも結構なものだというのに、

さらにそれを、あの細い糸を一本ずつ通して、トントントントンと、繰り返し織り続け、

こうして出来上がった布をお着物に仕立て上げるって、

どう考えても、

宝くじが当たらないと買えないレベルだろうな。

と、いうことはあたしでも察することができたので、

端っこのほうをちょこっとだけ触らせていただきました。





緊張しすぎて手が震えた。





そんな織元見学を終え、

3代目と4代目のお話しを聞きながら、

お茶タイム。
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米沢織りは、他の産地に比べ、若い後継者が活躍しているという点でも注目されているらしいのですが、

こちら新田さんの4代目も、すごくお若い。

あたしより随分お若い。





4代目「伝統は、後世に繋げることに意義があるものですが、

やっぱり、今この時代、伝統を守るためには新しいことをしていかないと生き残れない。

伝統とは変わり続けるものだと思います。

もちろん、格式を重んじることも大切ですが、決してそれに縛られるのではなく、

やってみねどわがんねべっち!!を合言葉に、

良いものはどんどん取り入れて、新しい風を。

時代に合わせて柔軟に変化しながら継続し、

そして、たくさんの方々に米沢織の魅力を知っていただければ・・・と、思います。」





と、語ってくれた4代目はキラキラと光り輝き、

そして、イケメンだった。





株式会社 新田
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〒992-0053
山形県米沢市松が岬2-3-36
TEL 0238 (23) 7717・7718








こうしてあたしは、見どころ満載の山形県を後にし、

再び4時間ほどバスに揺られ、新潟にかえってきたのですが。




あたし「お土産もたっぷりあるよー!」




見てのとおり、美味しいものいっぱいな山形県ですから。

お土産も美味しいものいっぱい。




まずは、さぶろー山に。
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さぶろー山「お酒セットおおおおおおおおおー♡」



一時、体のタメに・・・と頑張っていた禁酒は、

とうに失敗していることをここにご報告します。かしこ。







ひなにはね。
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ひな「やったー!ラスクだー!」



シベールさんのラスク詰め合わせと、山形食品さんの「山形代表」。

山形県産のフルーツを使った果汁100%のジュースを少々。





そして、あたしには。
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シベールさんから特別に分けてもらったラスク用バゲットと、

東光さんのフェイシャルマスク&酒粕。



シベールさんのバゲットは非売品なうえ、

東光さんのフェイシャルマスクも通販はしてないっぽいんですが、

バゲットはガリふわで美味しく、フェシャルマスクはもんのすごいしっとりで、すごくよかった。





おかん「あたしは?あたしは?」





あたし「おかんにはね、もっとスペシャルなお土産があるから。」





おかん「え、ホント?なになに?なにがあるの?」





あたし「ほーら、ごらん。









パンフレットセット~!」
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おかん「え。」






美味しくて伝統もいっぱいな山形県。

何気にご近所なので、またお邪魔したいと思います♡
 






ご清聴ありがとうございます。

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