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美味しいには理由がある! うちごはんのゆる基本 

価格/1,300+税 →こんな本です①。こんな本です②。





ーーー昨日の夜、ひなが言った。



ひな「お弁当が作りたい。2つ。」



この17年間、「料理」というものにとんと興味を示さず、

米を炊けば粥、味噌汁を作ればわかめが溶け、

ステンレスのボウルは当たり前のごとくレンチン、

カップ焼きそばですらロクに作れないあの娘が「お弁当が作りたい」。

それも「ふたつ」!とキタもんだ。



それは一体何のタメなのか、

誰に食わせる弁当なのか、

2個という数にはどんな秘密が隠されているのか、

聞くだけ野暮ってものなのか、

母さんはあえて聞きませんよ、ええ、ええ、聞きません。



あたし「お弁当・・・ねえ・・・別にいいけど、いつまでに作りたいの?」



ひな「明日。」



あたし「明日?!」



ひな「明日。」



こりゃまた急なお話で。

一体何のタメなのか、

誰に食わせる弁当なのか、

2個という数にはどんな秘密が隠されているのか、

明日はどんなイベントがあるというのか、

聞くだけ野暮ってものなのか、

母さんはあえて聞きませんよ、ええ、ええ、聞きませんけども!



いささかハードルが高いと思うんです。



だって知ってる?

お弁当って、あの小さな箱に4品~5品、時には6品とか詰めてひとつの世界を作るワケですよ。

それはもう、普通に1食分のご飯を作る感覚、いや、普通のご飯より面倒くさく、

あの小さな箱にアホほどの手間と暇が!

めっちゃかかってるワケですが、

ホントはいつも3品なのに「4~5品、時には6品」とか見栄はってごめん。

実は2品の時もある。マジごめん。



あたし「んー・・・とりあえず卵焼きから練習して、少し慣れてからお弁当を作ったら・・・?」



と軽い助言をしたものの、

JKには引けぬ理由があるのだろう。



ひな「明日!お弁当が!作りたいの!」



そうですね。

JKにはJKのご事情が、

一歩たりとも引けぬご事情が、

聞くだけ野暮なご事情が、

おありになるようです。



あたし「・・・じゃあ、とりあえず買い物しながら相談しようか・・・」



夜のスーパーを二人で徘徊しつつ、

何を入れるかを話し合い、

肉だの野菜だのタコさんウインナーだのを買い込み、

夜な夜な弁当の下準備。



あたし「じゃあ、人参はグラッセにするので、皮剥いて、厚さ1cmくらいの輪切りにして、面とりしてくれる?」



ひな「・・・は・・・?」



あたし「いや、あの、じゃ、人参の皮を剥いてください。剥き終わったら呼んでください。」



ひな「把握した。」



作りたい気持ちはあれど、先方は若葉マークもあげれないほどの超初心者。

おぼつかない手つきで包丁を握り、

皮のほうが厚そうな人参を作り上げ、

面取りには1時間ほどの時間を要し、

すべての下準備が終わったのは、買い物から3時間後。

ーーー午前2時のことであった。





しかし、弁当には「仕上げ&詰め」という重大な作業があり、

なんならそこがハイライトである。



眠い目をこすりつつ、午前5時起床。

草木すら眠る中、

米を炊き、

肉を揚げ、

卵を巻き、

そして詰め。



こうしてできあがった有難い弁当がこちらである。
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ひな「できた・・・!」



それはもう、満足そうな顔で弁当を見つめ、

嬉しそうに弁当をたがいて、

スキップしながら学校に行きましたわ。

母ちゃん、眠くて死ぬぞ。



通学途中でふと残ったおかずのことを思い出したのか、

「残ったおかずは全部パパの弁当に入れていいからねー!」とLINEを頂戴したので、

そのようにして差し上げたところ、
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さぶろー山「なにこれ?昨日夜中まで作ってたヤツ?」



あたし「そうそう。夜中までかかったうえ、朝5時に起きて作ってたヤツ。」



さぶろー山「え、なんで?今日って何の日?父の日?」



あたし「は?」



さぶろー山「は・・・?」



あたし「・・・・・・・」



さぶろー山「・・・・・・・」



さぶろー山「・・・ハッ(察し)・・・!」



あたし「・・・・・・・」



さぶろー山「ちょお前、これはどういうことなんだよ!誰の弁当だよ!」



あたし「いや、よく分からん。」



さぶろー山「いや、知らねーじゃねーよ!なんの弁当だつってんだろ!いくつ作ったんだよ!元は誰の弁当なんだよ!」



あたし「やかましい!そんなん聞くだけ野暮なんだよ!」



さぶろー山「えっ・・・聞くだけ野・・・う・・・う・・・








うわあああああああああああああああああーーーーーん!」








同じ弁当を貰ったんだからそれでいいじゃねーか。と私は思うのだけれど、

そうはならないのが男親というものなのか、

さぶろー山は泣きながら弁当を持って出社。



なんにせよ、

今日、ひなの弁当を食べる野郎は、

本当に有難がって食べてほしい。
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なぜならそれは、私監修のもと、

ひなが5時間かけて作り上げた超大作、

「初めてのお弁当」だから。







ご清聴ありがとうございます。

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ありがとうございます。ぺこりぺこり。






さぶろー山のお弁当はきっと塩味強め。






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