新刊発売中です。

美味しいには理由がある! うちごはんのゆる基本 

価格/1,300+税 →こんな本です①。こんな本です②。



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(本編とはなんら関係のない秋の空。新潟の秋は全力疾走である)





前回のアレコレすべてを教訓とした私は、

痛みMAXが訪れる前に手術へ踏み切ることにし(←大事)、

仕事から私用までいっさいがっさいを済ませ、

穏やかな気持ちでその日を迎えた。



そんな入院当日のこと。

さぶろー山が言った。



さぶろー山「俺、今日休みとったから。」






要らぬ気遣イイイイイイイ

である。






あたし「ななななななななんで?なんで休みなの?今回は一人で行くって言言言言言ったじゃん!」



さぶろー山「だって、ホラ、やっぱ心配だろ?帰りに運転するのアレだろ?」



あたし「いやいやいやいや、いいよいいよ、仕事行きなよ!大丈夫だし、絶対大丈夫だし!帰りなんてどうとでもなるし!」



「同じ轍を踏んでたまるか!」という一心で今日まで準備してきたというのに、

ここでさぶろー山に送ってもらうだとか、そんなのもう、元の木阿弥。

完全死亡フラグである(車が)。



あたし「ごめん、本当に大丈夫だから!一人で行かせて、お願い仕事行って!」



私は、仕事に行くよう懇願した。

当たり前の話である。

なぜなら、車のガソリンは1目盛りをきったところである。



なんで入れておかないの!と言われそうなもんだけど、

うちから病院まで車で10分、15分の世界。

どんなに頑張っても1目盛りで辿りつける距離なうえ、

車というものは、ランプがついてから50kmくらいは余裕で走る。

なんなら100km走れる車もあることを私は知っている。



よって私の辞書に1目盛りで給油の文字はない。



しかし、世の中には1目盛りで車が止まると信じる人間もいる。

そう、入れたがりの心配性さぶろー山である。

ヤバイ、このままではまた車が逝く。



あたし「ホントに大丈夫だから!お願い仕事して!」



私は痛くもないのに涙を流し、さぶろー山に懇願した。

しかし、相手はKY選手権世界銀メダリスト級の男。



さぶろー山「泣くな、大丈夫だ、俺がついてるから!」



キラリと光る白い歯が憎い。





こうして私は要らぬ従者を連れて車に乗りこみ、



さぶろー山「あ、ガソリン入れないと。」



まんまとガソリン入れるハメになったワケだけれど、

私も阿呆ではない。

同じ轍は踏むまい。

私は前回の教訓を生かし、有人のガススタを調べ上げていたのだ。



あたし「あー、そこそこ。そこ曲がって。そっち行って。スタンドそこね。」



さぶろー山「へー!今時有人のスタンドなんてあるんだなー!」



無人のスタンドより5円ほど高いけどな。

でも、軽油を入れたら28,000円(ほぼ原価)、

うっかり走り出したら44,000円(ほぼ原価)。

5円×40Lで済むなら安いものである。



いささか無駄な出費はあったものの、

私達は無事にガソリンを給油し、病院へ辿りつくことができた。

有人スタンド万歳。



あたし「じゃ、このまま手術になるから終わったら連絡する。時と場合によるけど、多分今日は泊まり。」



さぶろー山「分かった!とりあえず終わったら電話くれ!」



送り迎えはしてくれるけど、手術中は待てない&家でゲームしたい。

意味の分からないさぶろー山スタイル。

普通、逆じゃね?と思いながら、

私は、受付で入院と手術の手続きをとり、

階段をのぼり、手術室に向かった。



途中、ナースステーションに寄り、手術予定のことを告げると、

看護師さんが出てきてくれた。



看護師さん「あー!久しぶりー!」



あたし「あああ!お久しぶりです!」



奇遇にも、前回、私を手術台にのせ、その後のお世話をしてくれた看護師さんである。



看護師さん「じゃ、案内しますねー!今日はどう?大丈夫?歩ける?」



あたし「歩けますよー!」



スタスタと歩く私を見て、看護師さんが目を見開く。





看護師さん「歩ける・・・の・・・?」





あたし「ハイ、歩けますよ?」



看護師さん「ってことは、痛みとか・・・は・・・?」



あたし「ばっちり!」



看護師さん「え、それは・・・ばっちり痛く・・・ない・・・的な・・・?」



私は親指を立て、ニカッと満面の笑みを浮かべた。



看護師さん「いや・・・ちょ・・ちょっと待って!ちょっと待ってて!先生、せんせーーーーい!」



私の笑みとは裏腹に、看護師さんは青い顔で走り去り、

すぐさま執刀医の先生を引っ張って来た。



あたし「あ、先生。今日はよろしくお願いしますー。」



と、駆けよる私を見て、目をまん丸にする先生。





先生「え、歩けるの・・・?」





あたし「歩けます・・・けど・・・?」



先生「いや、ちょっと待って、ちょっと待って。手術の前にやっぱり診察室行って。これはまずい。」



一体どうしたというのか、

先生と看護師さんに連れられ、あたふたと診察室に入り、

そのまま診察の儀。



先生「どう?痛みのほどは?」



あたし「痛くないです。」



先生「え・・・じゃ、ちょっと患部を押しますね、痛かったら言ってくださいね。」



あたし「痛くないです。」



先生「これは?」



あたし「痛くないです。」



先生「じゃ、これも?」



あたし「痛くないです。」



先生「じゃ、当然これも・・・?」



あたし「痛くないです。」





看護師さん&先生「ああああああああああああああああ。」





二人は断末魔のような叫びをあげた。



先生「大っ変申し訳ないのですが、手術は延期です。」





あたし「あああああああああああああああああああああ。」



私も断末魔のような叫びをあげた。






ーーー先生の説明によると、

どうやら、それなりに悪くないと切れないタイプの病らしく、

良好状態を保っている今、切ることはできないし、たとえ切っても意味がない。と。



しかし、こちらもそのつもりで意を決し、アレコレ準備をしてきているので、

その後2日ほど頑張ってその時を待ってみたけれど、

結局痛みは訪れず、すべてが良好すぎて、

何もせずに帰ってきたという・・・






ご清聴ありがとうございます。

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ありがとうございます。ぺこりぺこり。






しょうがないので、今も悪化待ち・・・




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