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美味しいには理由がある! うちごはんのゆる基本 

価格/1,300+税 →こんな本です①。こんな本です②。



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冷しゃぶサラダ・白茄子のステーキ・豚汁・桃










昔、昔、その昔。

まだあたしがピチピチパンパンなJKだった頃、

一目惚れをしたことがあったんだ。



チャリンコ通学中に毎朝田んぼの真ん中ですれ違う彼なんだけど、

それがもうめっちゃくちゃカッコよくて、

自転車を漕ぐ姿ですら麗しくて、

惚れ惚れするようなお顔立ち。

真夏の暑さも真冬の寒さも吹き飛ばすような美々しさ。



一瞬で恋に落ちたあたしは、その日からひっそり彼を見つめていたのだけれど、

携帯だのラインだのもなく、プリクラすら生まれていないあの時代、

写真と言えば「写るんです」、連絡手段と言えば「マンボー」、もしくは「家電」が三種の神器。



何をするワケでもなく、日々その人を見つめ、癒されること数か月。

自転車の進行方向と胸元の校章から高校を特定することに成功したんだ。

で、その高校には友達が仰山いたので、話のタネ的に言ってみたんだよね。



あたし「最近一目惚れしたんだけどさー、その彼が超カッコ良くて、鼻すじの通った端正な顔立ちで、

顎がシュっとしてて、涼し気な目元がこれまた良くて!

多分背は170cmあるかないかくらいなんだけど、

ものすげえカッコよくてマジでヤバくて見て楽しんでるー。」



と言ったところ、



友達「それ、O川君だよ!」



まさかの特定。

3秒で特定。



あたし「え、あの彼O川君って言うの?」



友達「そうそう!O川君って、今一年の中でも超イチオシ物件で、みんなキャーキャー言ってる。涼し気な目元がたまんないんだよねー!背はあんま高くないけど。」



あたし「そうそう、あの涼し気な目元と高い鼻がすごいカッコよくてさー、毎朝見かけるんだけど、田んぼの王子様って呼んでて超癒しなんだー。」



友達「ホントー?じゃ、明日調べてきてやるわ!」



特定からわずか1分であれよこれよと話が進み、

次の日から続々と届くO川君情報。



初日は、

「M中出身」「誕生日は8月23日」「血液型はB型」「H中出身のM山君と仲が良い」くらいなもんだったけれど、

2日目には、

「好きなタイプは黒髪ロング」「好きなアーティストは安室奈美恵」「好きなデートコースは水族館」「彼女募集中」へと進み、

3日目には、

「明日新潟駅で待ってるって!」

いや、聞いてねーよ。



そもそものところ、

あたしは360℃から吹き荒れる季節風の中で涼し気な田んぼの王子様に見とれていただけであって、

それがあたしの癒しであっただけで、

王子様とどうこうとか恐れ多すぎてこれっぽっちも望んでおらず、

展開の早さにも流れの早さにもついて行けず、

そのままバックレることを心に誓ったあたしだけれど、

友達もそれを察知したのか、まんまとあたしの高校まで迎えに来てくれて、

まんまと捕獲され、まんまと新潟駅到着。

逃げる暇なし。



友達「ほら、あそこあそこ!あそこで待ってるから早く行きな!」



と友達に背中を押され、一歩二歩と歩み寄り、噂の彼を目前にしたものの、

「最後まで見守る」を名目についてきた友達は、

一人から二人へ、二人から三人へ、三人から四人へ増えてんの(だってちょうど通学の時間帯)。

増殖に増殖を重ねた友達’Sは、柱の影で「ヒューヒュー!」とあたし達をひやかしてくれるものの、

それがめっちゃ見えてんの。

ものすげえ恥ずかしいの。

人が違いますとか言える雰囲気じゃないの。

そうなの。







人が違うの。 確かにイケメンだけど田んぼの王子様じゃねえ!







「え、ちょ、これ、どういうこと?」と首も傾げたし、

「ダレこれ?」とも思ったし、「田んぼの王子様はどこ?」と探したし、

あたしも相当なテンパリ具合を披露させていただいたワケだけれど、

人間の脳ってどんだけ都合よくできてるのか、

テンパるあたしを見て、

「俺を見て照れてる!カワイイ!」

と、ウマい具合に脳内変換した彼(田んぼの王子様じゃないけど確かにイケメンなO川君)が、

「じゃ、付き合う?」と言葉を発し、

全く状況を理解できてないけど、多分断ったらダメな雰囲気だけを察したあたしは、

そのまま「ハイ」つって付き合うことになったんだ。



まぁ、完全に人違いから始まる恋だったけど、

当然みんなが想像するような面白い展開もなく、

そもそも、たいして好きでもない二人が付き合ってみたところで上手くいくワケもなく、

夏の終わりと共に恋も終わりを迎えるんだけどね。

まぁ、青すぎた春の思い出ですわ。






っていう、青い春から数十年。

彼も元気にしていると風の噂で聞き、

あたしとのアレコレは黒歴史として語り継がれていることも知り、

すべてを消したいと思いながら彼の存在すらも忘れかけていた頃。



近所でとあるイベントがあって、

さぶろー山と2人で見に行ったんだ。

なんてこたない地元のイベント的なものだったんだけど、

まぁ、びっくり。

その彼(田んぼの王子様じゃないO川君)がいるんだよね。

もう何十年も会っていなかったその彼が。

イベントのスタッフとして!



何十年も会ってなくて、生活圏内が被っても見かけることすらなくて、

どこで何をしてるのか一切知らなかった彼がこんなご近所にいたことがびっくりで、

だいぶアタフタしたんだけど、

そこでさぶろー山に「知り合いでもいた?」って聞かれたらちょっと困るよね。



決して聞かれて困るような関係じゃないんだけど、

「前の彼氏」って言えるような人でもないし、

「友達」ってワケでもないし、

「昔好きだった人」でもない。



どうしようもないので、上記の一部始終を話したところ、

面白がったさぶろー山が「どれどれ?ちょっと見に行ってくる!」と野次馬根性を出し、

柱の影からO川君を観察しに行ったんだよね。

あたしは「やめたほうがいい」っても言ったし全力で止めたんだけど。



程なくして戻ってきたさぶろー山は、

目に涙を浮かべ、

「え、なんなの、お前、あんなイケメンと付き合ってたの・・・?」

と、打ちひしがれていたので、

O川君は本当にイケメンだったんだと思うし、

あたしがお付き合いをした唯一のイケメンでもあるし、

そしてこの話と冷しゃぶの話は明日に続きます。








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