新刊発売中です。

美味しいには理由がある! うちごはんのゆる基本 

価格/1,300+税 →こんな本です①。こんな本です②。



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本編とはなんら関係のない画像「昨日の晩ご飯はひなとおかんが喧嘩しながら作った豚汁」。

十分すぎる療養期間をいただいたのでそろそろ復活を・・・と思いつつできなかった日。今週いっぱい休んでいいかな・・・





ー錯の乱@2018 目次ー

其の一→BIGのり弁当は1080kcal

其の二→新記録樹立と共に迎えた限界

其の三→予想の斜め上すぎた道中 いやもう、ホントあり得ないから。

其の四→手術くらいは遅刻せずに参加したい

其の五→限界を超えた時にでる言葉とは






ーーー「よし、眠ろうか」



局部麻酔を予定していた手術は、見事全身麻酔に切り替わり、

仰々しい機械類が運び込まれ、

看護師さんやらその他大勢の方々がぞろぞろぞろっと。

手術室は一気に賑やかになった。



先生「局部麻酔じゃもう無理だから、ちょっとだけ眠ってもらいますね。麻酔を入れるとちょっと腕が痛くなるかもしれないけど、すぐに眠れますから。起きたら手術も終わってるんで、安心して眠ってくださいね。あ、今日帰りたいですよね?」



なーんて話している間に、

あれよあれよと右腕に刺される点滴。



あたし「・・・できれば帰りたいです。」



先生「では仰せの通りに。ニッコリ」



先生、神様かな。



看護師さん「じゃ、眠れるお薬入れようか!」



あたし「よろしくお願いします・・・痛くて眠れる気がしないんですけど、眠れるもんですかね。」



看護師さん「だーいじょうぶ、大丈夫。これで眠れない人はいないから!」



あたし「逆に目覚めないとかそういう場合は・・・」



看護師さん「だーいじょうぶ、大丈夫。みんな目覚めてきてるから!」



軽快な看護師さんはすべての不安を取り除いてくれるプロフェッショナルである。



看護師さん「じゃ、眠れるお薬、入れるよー!さぁ、夢の国へ行ってらっしゃーい!」



看護師さんが麻酔を入れると、先生が言った通り右腕がビリビリっと痛みだした。



あたし「あ、これは痛いですね。すごいビリビリする・・・結構痛い。」



ちなみにこの痛みがどんな痛みかと言うと、

針を刺した時のような外部的な痛さではなく、内部がビリビリするイメージ。

腕が痛いというより、血管が痛い。



看護師さん「でしょー。でも大丈夫だから。安心して。すぐ眠れるから。」



あたし「・・・眠れるのかなぁ・・・痛すぎて眠れる気がしな・・・」



なーんて言葉を発した瞬間、視界がうっすらとぼやけ、

あたしの脳内は見事埋め尽くされた。

なぜか、
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赤紫のエミリオプッチ柄に。



鮮やかな幾何学模様が壮大に広がり、

あたしの意識は弧を描くように回り、

車酔いにも船酔いにも似た意識の中、

脳内に浮かぶ言葉は、





「無印」と「ヴァリエラ」





その2つの言葉が、

歪みの真骨頂とも言えるエミリオプッチ柄に呼応するかのように歪み、

大なり、小なりの「無印」「ヴァリエラ」が、無数に広がる。

360℃に渡ってあたしを責め立て、追い回す。



という、想像するのも気持ち悪いような脳内イメージ図がこちらです。
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ホントこんな感じ。これが360℃に広がり、延々とリピート、リピート!



多分、こうなる直前まで断捨離&整理整頓をしてて(←実はまだしてる)、

食器棚に入れるケースを無印にするか、ニトリにするか、ヴァリエラにするか迷ってたからだと思う(でも、ニトリはサイズ的に避けたいという意識があったからか、ニトリという言葉はでてこなかった)。

意識を失ってもなお脳内を占領するあたしの整理整頓根性、

なかなか見上げたものである。



なーんて思えるのは、あくまで「術後」の話であって、

当時のあたしは脳内で赤紫のエミリオプッチ柄に無印とヴァリエラを浮かべ、

ひたすらに戦っている。

エミリオプッチ柄に無印を入れるか、ヴァリエラを入れるか、

何をどう入れたらピッタリハマるか、その戦いである。

エミリオプッチ柄には「角がないのに」。



しかし、あたしがエミリオプッチ&無印&ヴァリエラと戦っている間も手術は滞りなく進行されていたようで、

「じゃ、始めましょうか」という先生の声を聞いた記憶はあるのに、そこに痛みはない。

ただ、麻酔が浅かったのか、なんとなーく何をしているかは分かるような気がするのだけれど、

浅めの麻酔は、当日中に帰りたいあたしを考慮してくれた先生の優しさである。



そう、執刀医の先生は優しい。

優しさにかけたら右にでる人はいないね!ってくらい優しい先生で、

それが地元では超有名すぎて、この先生が外来に立つ日は長蛇の列。

予約しても余裕の2時間待ちで、時には4時間待つ日もあるくらい患者さんに慕われた先生である。

でも、実際4時間待ってもこの先生に診てほしい魅力があり、

わざわざ何十分も車を走らせ、ガソリン車に軽油を入れられても、この病院に、いや、この先生に診てほしい&切ってほしい魅力のある先生だ。

この先生が切ろうって言わなかったら、この先生が執刀してくれなかったら、

きっとあたしは切ろうと思わなかったし、手術当日に逃げ出したかもしれない。

そんな先生に出会えたことも感謝である。



っていう先生が、真剣に手術をしてくれている中、

無印&ヴァリエラと戦っていたあたしは、覚醒。

まさかの、





手術中に覚醒。








ご清聴ありがとうございます。

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ありがとうございます。ぺこりぺこり。






あたしもビックリしたっていうか、誰よりあたしがビックリしたと思う・・・






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