新刊発売中です。

美味しいには理由がある! うちごはんのゆる基本 

価格/1,300+税 →こんな本です①。こんな本です②。



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本編とはなんら関係のない画像「一昨日の晩ご飯はなんか肉っぽいもの」。

十分すぎる療養期間をいただいたので、今日から復活・・・したく・・・ない・・・





ー錯の乱@2018 目次ー

其の一→BIGのり弁当は1080kcal

其の二→新記録樹立と共に迎えた限界

其の三→予想の斜め上すぎた道中 いやもう、ホントあり得ないから。

其の四→手術くらいは遅刻せずに参加したい







ーーー残り15分、手術には間に合うのか。



あたし「急いで・・・急いで・・・お願い急いで・・・!」



さぶろー山「分かった!」



代車は全速力で走り出すものの、

揺れと怒りと焦りで痛みもマシマシ。

涙もマシマシ。



あたし「痛い痛い痛い!揺らさないで、ゆっくり行って、超急いで!」



さぶろー山「分かっ・・・え?」



痛みとパニックによる錯乱を起こしつつ、とりあえず走る。

全力で走る。



待望の病院が見えた時、あたしは(痛みで)意識がなかったというーーー(後日談より)。





さぶろー山「おかめ!着いたぞ!入口に横づけしたから走れ!」



朦朧としながら車から降り、受付までの道を急ぐ。

駐車場からの移動時間がなくなったことにより、

やや遅刻気味の滑り込みセーフで病院に入ることができ、

虫の息で受付を済ませ、

錯乱しながらエレベーターへ乗った。



エレベーターはあたしの気持ちを汲み取るかのように超速であがるも、

怒ったり泣いたり歩いたり走ったりしたことで患部は悪化。

もう、家を出る時とは比べものにならない激痛である。

おかげさまでせっかく病棟に上ったというのに、何を思ったか1Fを押し、

エレベーターはあれよあれよと1Fへ戻り、

またもや病棟まで上るというワケの分からない錯乱を起こしたうえ、

上る時はまったく感じない痛みが下る時は超激痛といういらん事実も発見したけれど、

下る時の痛みはアホほど激痛で、

最後の最後に痛恨の一撃を食らった気分だった。



こうしてあたしは、ノミの息で病棟へ辿り着き、看護師さんに支えられながら無事に手術室へ。

倒れ込むようにして術着に着替え、

さぁ、手術台の上へ・・・!

というところで、またもや壁にぶち当たる。



「手術台が高い&体勢が保てない」



なんせ腰が伸ばせず、ここ数日間の基本の体勢は海老。

一歩は左右共10cmずつ。

もちろん足もあがらず、座ることすらままならないあたしに、

手術台にのぼり、仰向けにならなくてはならないという最大の試練が立ちはだかる。

手術台の高さはエベレストにも等しく、高すぎる壁、いや、山。

しかし、ここにのらなくてはまな板の上の鯉にすらなれず、

時間は押している。そう、押しているのだ・・・!



軽油のおかげで余分な時間をとったばかりか、マシマシな痛みと怒り。

気合いと根性と看護師さんの力を借りてなんとか手術台にのり、

涙と汗と泡をふきながら仰向けになり、痛い痛いを連呼するところで、執刀医登場。

会いたかったよ・・・!と言わんばかりのご挨拶と手術内容の説明を兼ねた痛い痛いを済ませ、

まずは患部の軽い診察から。



先生「ちょっと痛いかもしれないけど、触りますね。」そっ。





あたし「ギャオーーース!」





人生で初めて出た声だった。

本当にこんなん言う人いるんかと思ってた声がまさかの自分から出た瞬間だった。



先生「あ・・・やっぱり痛いですよね・・・これは相当痛いと思うんだ。うん・・・」



みんなも覚えておいたほうがいい。

痛みを越えた痛みを感じた時、

人は「ギャオーーーース!」と叫ぶ。



先生「ごめんね、もう一度触りますね。」





あたし「ギャオーーース!」





そしてそのギャオースは相当な音量で留まることを知らない。



先生「・・・えっと・・・診察がもう無理っぽいんで先に麻酔かけましょうか。」



先生が優しくてよかったと泣いた瞬間である。

痛みに耐えかねたあたしは涙ながらに麻酔を切望し、

先生は鮮やかな動きで局部麻酔を刺してくれた。










あたし「ギャオーーーーーーーーーーーーース!!!!!」





予想外、予想外。

麻酔が痛い、ビックリ痛い。

麻酔が入り終わるまでなんてとても堪えられないたい。



そんなに痛いんかっつー話だけど、実際どのくらい痛いかと言うと、

あたしが人生の中で一番痛いと思うのが「陣痛」なのだけれど、

それに負けぬとも劣らぬ、いや、むちゃくちゃ勝る勢いで痛い。

陣痛は体全体が痛いけど、そのすべての痛みがわずか数センチの患部に集結したくらい痛い。

もう何が痛いか分からないレベルで痛い。



あたしは痛すぎて見事な錯乱を起こし、麻酔はそのまま抜かれ、

「ギャオーーーース、ギャオーーース、ギャオーーース」だけが木霊する手術室。

もう、痛すぎてどうすることもできない、ギャオース。



涙をぼろっぼろと流しながらギャオースと化したあたしに、

先生は諭したように言う。



先生「・・・よし、眠ろうか。」








ご清聴ありがとうございます。

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ありがとうございます。ぺこりぺこり。






この時は「眠る→手術が終わる」と思ってたんですけどねえ・・・






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