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美味しいには理由がある! うちごはんのゆる基本
価格/1,300+税 →こんな本です①。/こんな本です②。
本編とはなんら関係のない画像「昨日の晩ご飯」
おかん作焼きそば(おんりー)でした。
ちなみに、一昨日は餃子と胡麻和え。
味噌汁が飲みたい・・・
ーーー這う這うの体で車に乗りこむ。
散々な痛みに苦しめられた数日間だったけれど、
ここまで来れば終わりの見えた勝負である。
「融通のきく運転手」という強い味方をGETした今、
助手席にさえ乗っていれば、病院に着くのである。
病院に着いてしまえば、待望の手術があたしを待ち受けている。
あたしは勝利を確信し、密かにほくそ笑み、
出発しんこー!とばかりに車を走らせた
と
こ
ろ
で
大きな誤算である。
揺れが痛い。
あの、時には眠りを誘い、眠れぬ赤子から絶大な信頼と人気を誇るあの絶妙な揺れが、
超・激・痛である。
あたし「いたいいたいたいたいいたいいいいいいいいい!」
さぶろー山「え、ちょ・・・大丈夫か?!」」
あたし「ダメダメ、大丈夫じゃない、全然大丈夫じゃない、お願い走らないでー!」
さぶろー山「え、止まるの?止まればいいの?」
あたし「止まって!今すぐ止まってえええええええええ!」
自宅を離れ、わずか数分。
痛みのあまり錯乱&撃沈である。
さぶろー山「おかめ!大丈夫か、オイ!大丈夫かー!」
さぶろー山が心配そうにあたしを揺らすも、
全く大丈夫ではない。
むしろ、その揺らし方もやめてほしい。
あたし「・・・全然・・・大丈夫じゃない・・・」
さぶろー山「どうする?救急車呼ぶか?」
一見、全うとも思える提案だけれど、
こちらから言わせてもらえば、救急車なぞとんでもない中のとんでもない。
ストレッチャーの揺れを想像しただけで死ねる。
さぶろー山「え、じゃどうするの?このままここに止まってればいいの?」
できることならそう願いたいものだけど、それでは病院に、手術に辿りつけない。
病院に行きたい。
しかし痛い。
手術もしたい。
しかし痛い。
もう、何をしても痛いのだ。
些細な揺れですら痛いのだ。
あたし「・・・お願い、動かないで。その揺れですら死ねる・・・」
融通のきく運転手は、言われた通り、直立不動のポーズを決めてくれたけれど、
視界に入る時計があたしに告げる。
「残り40分ですお」
そう。
早めに出たつもりが、気づけば手術まで残り40分。
時間は刻一刻を争う。
止まっている場合ではない。
あたし「・・・走って。耐えるからこのまま病院に連れてって・・・!」
さぶろー山「分かった。急ぐからもうちょっとだけ頑張れ!」
と、走り出すも、やはり激痛の程は変わらず、激痛は激痛である。
車中では、肩で息をしながら痛い痛いと泣くあたしと、
どうすることもできずただただ焦るさぶろー山、
そして軽快に愛を謳う米津玄師、三者三様の想いが交差した。
そんな中、なんとか数分走ったところで、
今度は空気の読めないガソリンランプ野郎が煌煌と参戦。
さぶろー山「ごめん、ちょっとだけガソリン入れるから2分だけ我慢してもらってもいい?」
融通がきくようで融通がきかない運転手は、
ガソリンランプ野郎にまんまと従い、あたし達はガソリンスタンドへと足を踏み入れた。
さぶろー山「じゃ、すぐに入れてくるから!ちょっと待ってて!」
と、さぶろー山がドアを閉めようとしたので、
あたしは渾身の力を振り絞ってさぶろー山を呼ぶ。
さぶろー山「どうした?大丈夫か?」
あたし「ガ・・・ガソリンの種類は・・・OK・・・?」
さぶろー山「・・・この車はレギュラーです。」
あたし「よし・・・入れて来い。」
と、さぶろー山を送りだしたものの、こちらとて虫の息である。
こんな時に「万が一」でも起こされたらたまったもんじゃない。
念には念を。
レギュラー車にはレギュラーガソリンを。
あたし「ガソリンは・・・」
さぶろー山「レギュラー!」
よし、これで大丈夫だろう。
あたしは、ようやくホッと一息、いや、実際は息も途切れ途切れでなんだけど、
気力を振り絞り、意識を保った。
ほどなくして、
ガソリンを入れ終えたであろうさぶろー山が助手席のドアを叩いていることに気づいた。
この一大事に何の用なのか、怒りにならない怒りでドアを開けると。
さぶろー山「軽油入れちゃった。」
ケイユイレチャッター!
ご清聴ありがとうございます。
かわいそう・・・と思ったらこちらをぽちぽちぽちっと。
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ありがとうございます。ぺこりぺこり。
さすがのあたしもこの展開は予想の斜め上すぎました。
\リアルタイムで更新情報が届きます/
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本編とはなんら関係のない画像「昨日の晩ご飯」
おかん作焼きそば(おんりー)でした。
ちなみに、一昨日は餃子と胡麻和え。
味噌汁が飲みたい・・・
ーーー這う這うの体で車に乗りこむ。
散々な痛みに苦しめられた数日間だったけれど、
ここまで来れば終わりの見えた勝負である。
「融通のきく運転手」という強い味方をGETした今、
助手席にさえ乗っていれば、病院に着くのである。
病院に着いてしまえば、待望の手術があたしを待ち受けている。
あたしは勝利を確信し、密かにほくそ笑み、
出発しんこー!とばかりに車を走らせた
と
こ
ろ
で
大きな誤算である。
揺れが痛い。
あの、時には眠りを誘い、眠れぬ赤子から絶大な信頼と人気を誇るあの絶妙な揺れが、
超・激・痛である。
あたし「いたいいたいたいたいいたいいいいいいいいい!」
さぶろー山「え、ちょ・・・大丈夫か?!」」
あたし「ダメダメ、大丈夫じゃない、全然大丈夫じゃない、お願い走らないでー!」
さぶろー山「え、止まるの?止まればいいの?」
あたし「止まって!今すぐ止まってえええええええええ!」
自宅を離れ、わずか数分。
痛みのあまり錯乱&撃沈である。
さぶろー山「おかめ!大丈夫か、オイ!大丈夫かー!」
さぶろー山が心配そうにあたしを揺らすも、
全く大丈夫ではない。
むしろ、その揺らし方もやめてほしい。
あたし「・・・全然・・・大丈夫じゃない・・・」
さぶろー山「どうする?救急車呼ぶか?」
一見、全うとも思える提案だけれど、
こちらから言わせてもらえば、救急車なぞとんでもない中のとんでもない。
ストレッチャーの揺れを想像しただけで死ねる。
さぶろー山「え、じゃどうするの?このままここに止まってればいいの?」
できることならそう願いたいものだけど、それでは病院に、手術に辿りつけない。
病院に行きたい。
しかし痛い。
手術もしたい。
しかし痛い。
もう、何をしても痛いのだ。
些細な揺れですら痛いのだ。
あたし「・・・お願い、動かないで。その揺れですら死ねる・・・」
融通のきく運転手は、言われた通り、直立不動のポーズを決めてくれたけれど、
視界に入る時計があたしに告げる。
「残り40分ですお」
そう。
早めに出たつもりが、気づけば手術まで残り40分。
時間は刻一刻を争う。
止まっている場合ではない。
あたし「・・・走って。耐えるからこのまま病院に連れてって・・・!」
さぶろー山「分かった。急ぐからもうちょっとだけ頑張れ!」
と、走り出すも、やはり激痛の程は変わらず、激痛は激痛である。
車中では、肩で息をしながら痛い痛いと泣くあたしと、
どうすることもできずただただ焦るさぶろー山、
そして軽快に愛を謳う米津玄師、三者三様の想いが交差した。
そんな中、なんとか数分走ったところで、
今度は空気の読めないガソリンランプ野郎が煌煌と参戦。
さぶろー山「ごめん、ちょっとだけガソリン入れるから2分だけ我慢してもらってもいい?」
融通がきくようで融通がきかない運転手は、
ガソリンランプ野郎にまんまと従い、あたし達はガソリンスタンドへと足を踏み入れた。
さぶろー山「じゃ、すぐに入れてくるから!ちょっと待ってて!」
と、さぶろー山がドアを閉めようとしたので、
あたしは渾身の力を振り絞ってさぶろー山を呼ぶ。
さぶろー山「どうした?大丈夫か?」
あたし「ガ・・・ガソリンの種類は・・・OK・・・?」
さぶろー山「・・・この車はレギュラーです。」
あたし「よし・・・入れて来い。」
と、さぶろー山を送りだしたものの、こちらとて虫の息である。
こんな時に「万が一」でも起こされたらたまったもんじゃない。
念には念を。
レギュラー車にはレギュラーガソリンを。
あたし「ガソリンは・・・」
さぶろー山「レギュラー!」
よし、これで大丈夫だろう。
あたしは、ようやくホッと一息、いや、実際は息も途切れ途切れでなんだけど、
気力を振り絞り、意識を保った。
ほどなくして、
ガソリンを入れ終えたであろうさぶろー山が助手席のドアを叩いていることに気づいた。
この一大事に何の用なのか、怒りにならない怒りでドアを開けると。
さぶろー山「軽油入れちゃった。」
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ありがとうございます。ぺこりぺこり。
さすがのあたしもこの展開は予想の斜め上すぎました。
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