新刊発売中です。
美味しいには理由がある! うちごはんのゆる基本
価格/1,300+税 →こんな本です①。/こんな本です②。
子供と作るお菓子でおすすめは何ですか?
と、聞かれたら、
あたしは、迷わず「チーズケーキ」と答えたい。
スポンジのような泡立てる系お菓子は、
「粉ふるい(砂遊び感覚)」、
「生地混ぜ(泥遊び感覚)」、
「化学変化(憧れ)」と、
確かに、子供の喜ぶポイント三種の神器を兼ねそろえているのだけれど、
混ぜるときに100%泡を潰すので、
出来あがりは、大人も、子供も、ケーキもしょんぼりすること、うけあい。
ならばクッキーはどうだろう。と思い、実際にやってみたところ、
型抜きをしていてる間にバターがとけ、デロッデロになったので、打ち粉を少々足したところ、
それがいつしか粉遊びに変化し、家中が見事打ち粉にまみれたのが第一の悲劇。
そして、デロッデロになった生地の焼き上がりは、予想の斜め上をゆき、
ハロウィンでもないのに、鉄板ごとハロウィンみたいなものが焼けたことが第二の悲劇。
そもそもクッキーは、美味しい生地こそ、抜きにくく、
大人でも難しいことを知るハメになったのが第三の悲劇。
実際、あたしは今でも打ち粉を拭く毎日である。
ムースは、ものによっては子供でも。という気がしなくはないけど、
慣れない人には「ムースを作る」という行為自体がとてつもなく難しく感じてしまうし、
加熱するだけのゼリーなら、確かに子供でもできるんだけど、
粉を使ったり、泡だて器の登場がない分、遊んでいる感が少なく、
完成後の形状があまり変わらない分、子供の満足度が低い模様。
たとえ、泡だて器でぐりぐり混ぜようが、
混ざってさえいれば、確実に形になるのがチーズケーキであり、
どんな作り方をしても、さしておいしさに代わりがないのもチーズケーキであり、
大抵の人を魅了し、甘いものが苦手でもこれなら・・・という人が多いのもチーズケーキであり、
ケーキの中では、ワリと早い月齢から食べれるのもチーズケーキであり、
それなりにテンションもあがり、クリームチーズさえあれば、
あとは家庭にあるものでどうにかできるのもチーズケーキであり、
ワンボウルで片付けが楽なのもチーズケーキであり、
やぎ子が作りたいと言ったのもチーズケーキである。
そんなチーズケーキをね、
やぎ子と作ったんです。
それがこのチーズケーキなんですけど。
前々から一緒に作ろうね。と約束してたあたしは、
クリームチーズをキロ買いし、生クリームを携え、小さな泡だて器を見繕い、
さぁ、作ろうか!という日に限って予定が入っちゃったりして、
なかなか作れなかったんだけど、
ようやくその日がやってきたワケです。
2人でクリームチーズを練り、
グラニュー糖を細かく計量し、
薄力粉をふるう。
やぎ子用に見繕った小さな泡だて器は、予想以上に柔らかく、
クリームチーズを混ぜた瞬間、折れてしまったけれど、
泡だて器が折れてたところでやぎ子の心は折れず、
小さな手でめいいっぱいに生地を混ぜ合わせ、
こぼさないよう気をつけながら型に流し込み、
いざ、オーブンへGO!
「どんな風に焼けるのかなぁ。やぎ子、チーズケーキ初めてなんだ~」
と、キラキラと目を輝かせるやぎ子を抱っこして、
オーブンの中を見せたり、
ナパージュを仕込んだり。
「ばあやの持ってるお菓子の型が見たーい。」
というやぎ子の希望を叶え、
うちにあるすべての型を並べ、
2人で型に萌えつつ、
まだ見ぬお菓子に幻想を抱いたり。
なかなか打ち解けることのできないあたし達だったけれど、
チーズケーキが焼きあがる頃には、
「やぎ子、もっともっと作りたい。」
「やぎ子、もっとばあやと遊びたい。」
「やぎ子、ばあやが大好き♡」
と、すっかり仲良しになった。
たかだか一台のチーズケーキを焼き上げるという行為が、
今までの黒い思い出をすべてを払拭させるような時間と化け、
これは、あたしとやぎ子が「はじめて分かりあえた日」でもあった。
そんなチーズケーキは、一晩冷やさないと切れない&食べれないので、
「明日のお楽しみにしようね。」と指切りをし、
冷蔵庫で一晩寝かせ、
次の日のおやつに出した。
あたし「これ、昨日やぎ子が作ったケーキだよ。いっぱいお手伝いしてくれたケーキ。」
と言うと、
嬉しそうに目を輝かせ、
はるかやおかんにも自慢し、
じっとチーズケーキを見つめるやぎ子。
愛おしそうにケーキを見つめる様子に、
感極まってんだな。と思い、
分かる。分かる。初めて作ったケーキはちょっと特別だよね。
あたしもそうだった!そうだった!嬉しくてなかなか食べれないんだよね!
と、心の中で激しく同意し、
「一生懸命作ったからすっごく美味しいぞう♡」
と、声をかけると。
やぎ子「チーズ大ッ嫌い!」
こいつとは一生分かりあえねえと思った。
ご清聴ありがとうございます。
今日も心折れまくりなばあやへの応援は、こちらをぽちぽちぽちっと。
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ありがとうございます。ぺこりぺこり。
心、ポッキリ。
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子供と作るお菓子でおすすめは何ですか?
と、聞かれたら、
あたしは、迷わず「チーズケーキ」と答えたい。
スポンジのような泡立てる系お菓子は、
「粉ふるい(砂遊び感覚)」、
「生地混ぜ(泥遊び感覚)」、
「化学変化(憧れ)」と、
確かに、子供の喜ぶポイント三種の神器を兼ねそろえているのだけれど、
混ぜるときに100%泡を潰すので、
出来あがりは、大人も、子供も、ケーキもしょんぼりすること、うけあい。
ならばクッキーはどうだろう。と思い、実際にやってみたところ、
型抜きをしていてる間にバターがとけ、デロッデロになったので、打ち粉を少々足したところ、
それがいつしか粉遊びに変化し、家中が見事打ち粉にまみれたのが第一の悲劇。
そして、デロッデロになった生地の焼き上がりは、予想の斜め上をゆき、
ハロウィンでもないのに、鉄板ごとハロウィンみたいなものが焼けたことが第二の悲劇。
そもそもクッキーは、美味しい生地こそ、抜きにくく、
大人でも難しいことを知るハメになったのが第三の悲劇。
実際、あたしは今でも打ち粉を拭く毎日である。
ムースは、ものによっては子供でも。という気がしなくはないけど、
慣れない人には「ムースを作る」という行為自体がとてつもなく難しく感じてしまうし、
加熱するだけのゼリーなら、確かに子供でもできるんだけど、
粉を使ったり、泡だて器の登場がない分、遊んでいる感が少なく、
完成後の形状があまり変わらない分、子供の満足度が低い模様。
たとえ、泡だて器でぐりぐり混ぜようが、
混ざってさえいれば、確実に形になるのがチーズケーキであり、
どんな作り方をしても、さしておいしさに代わりがないのもチーズケーキであり、
大抵の人を魅了し、甘いものが苦手でもこれなら・・・という人が多いのもチーズケーキであり、
ケーキの中では、ワリと早い月齢から食べれるのもチーズケーキであり、
それなりにテンションもあがり、クリームチーズさえあれば、
あとは家庭にあるものでどうにかできるのもチーズケーキであり、
ワンボウルで片付けが楽なのもチーズケーキであり、
やぎ子が作りたいと言ったのもチーズケーキである。
そんなチーズケーキをね、
やぎ子と作ったんです。
それがこのチーズケーキなんですけど。
前々から一緒に作ろうね。と約束してたあたしは、
クリームチーズをキロ買いし、生クリームを携え、小さな泡だて器を見繕い、
さぁ、作ろうか!という日に限って予定が入っちゃったりして、
なかなか作れなかったんだけど、
ようやくその日がやってきたワケです。
2人でクリームチーズを練り、
グラニュー糖を細かく計量し、
薄力粉をふるう。
やぎ子用に見繕った小さな泡だて器は、予想以上に柔らかく、
クリームチーズを混ぜた瞬間、折れてしまったけれど、
泡だて器が折れてたところでやぎ子の心は折れず、
小さな手でめいいっぱいに生地を混ぜ合わせ、
こぼさないよう気をつけながら型に流し込み、
いざ、オーブンへGO!
「どんな風に焼けるのかなぁ。やぎ子、チーズケーキ初めてなんだ~」
と、キラキラと目を輝かせるやぎ子を抱っこして、
オーブンの中を見せたり、
ナパージュを仕込んだり。
「ばあやの持ってるお菓子の型が見たーい。」
というやぎ子の希望を叶え、
うちにあるすべての型を並べ、
2人で型に萌えつつ、
まだ見ぬお菓子に幻想を抱いたり。
なかなか打ち解けることのできないあたし達だったけれど、
チーズケーキが焼きあがる頃には、
「やぎ子、もっともっと作りたい。」
「やぎ子、もっとばあやと遊びたい。」
「やぎ子、ばあやが大好き♡」
と、すっかり仲良しになった。
たかだか一台のチーズケーキを焼き上げるという行為が、
今までの黒い思い出をすべてを払拭させるような時間と化け、
これは、あたしとやぎ子が「はじめて分かりあえた日」でもあった。
そんなチーズケーキは、一晩冷やさないと切れない&食べれないので、
「明日のお楽しみにしようね。」と指切りをし、
冷蔵庫で一晩寝かせ、
次の日のおやつに出した。
あたし「これ、昨日やぎ子が作ったケーキだよ。いっぱいお手伝いしてくれたケーキ。」
と言うと、
嬉しそうに目を輝かせ、
はるかやおかんにも自慢し、
じっとチーズケーキを見つめるやぎ子。
愛おしそうにケーキを見つめる様子に、
感極まってんだな。と思い、
分かる。分かる。初めて作ったケーキはちょっと特別だよね。
あたしもそうだった!そうだった!嬉しくてなかなか食べれないんだよね!
と、心の中で激しく同意し、
「一生懸命作ったからすっごく美味しいぞう♡」
と、声をかけると。
やぎ子「チーズ大ッ嫌い!」
こいつとは一生分かりあえねえと思った。
ご清聴ありがとうございます。
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