さて。
とっても素敵なコース料理を作ってさしあげた一昨日の夜。
我ながら良い仕事をしたな。と、
大変満足ではあったのだけれど、
彼は彼なりに何か思うところがあったのか、
一夜明けたら、
テーブルの上に。

あたし「あ・・・これは・・・!」
さぶろー山「あ・・・あのね・・・俺、一昨日のパン、弁償しようと思って・・・
買ってきたんだ・・・

お前の好きな塩バターパン。」
あ
た
し
の
好
き
な
パ
ン
は
あたし「塩バターキャラメルパンだアアアアアアアアアアア!!!!!」

↑これ、ね。
たかだかキャラメルが入ってねーだけじゃん?って思う?
あのね、そうじゃないでしょ。
例えば、バナナチョコレートパフェを頼んで、
バナナもチョコも入ってない代物がきたら、
それ、違うよね。
ただのバニラアイスだよね。
この塩バターキャラメルパンはね、
キャラメルが入ってるから美味しいのであって、
あたしは塩バターパンが好きなワケでもなければ、
ウオロクのパンが好きなワケでもない。
ただただ、塩バターキャラメルパンという商品に恋をしてるだけ。
それを!
勝手に食ったあげく!
お詫びに買ってきたとかぬかしおって!
変に期待させて!
ぬか喜びまでしちゃったら!
怒り倍増。
許せるもんも許せない。
さぶろー山「・・・・・・・・・・・・・・」
あたし「・・・・・・・・・・・・・・・・」
さすがのさぶろー山(世界KY選手権銀メダリスト)もあたしの怒りを察知したのか、
しばらく、2人無言の時を過ごしていたけれど、
無言の重圧に耐えきれなくなったんだか何だか知らんけど、
ちょっとあたしがトイレに立った隙に、さぶろー山がいなくなっていたので、
どうでもいいわ。と思いつつ、あたしは決め込んだワケです。
フテ寝ならぬ、怒り寝を。
しかし、小1時間ほど経った頃、
さぶろー山が小さな包みを抱えて帰ってきて。
さぶろー山「おかめ、一緒に食べよう。」

さぶろー山「あのね、おかめの一番好きなドーナツ・・・買ってきたんだ♡」
と、妙に恥じらいながら言う。
別に恥じらう必要性は皆無なワケだけれど、
まぁ、恥じらいたいなら、それでもいい。
しかし、ここで少しだけ解せぬ疑問がある。
誰もが知ってのとーり、
あたしは大のドーナツ好き。
最盛期に至っては1日30個。
現役を退いた今でも1日10個はカタイ。
しかし、好きなりにも好みがあり、
あたしが最も敬愛するドーナツはココチョ。
あの、ほろ苦いチョコに風味満点なココナッツがたまらない。
しかし、それと並ぶほどに愛しているのが、
ポンデリング、ハニーディップ、そして、チョコレート。
ほろ苦いココア生地を覆うアイシングの甘さ、食感は、チョコレートの風味を一層引き立てるし、
ハニーディップは何十年も変わらないあの味、あのスタイル、あの値段。
何をとっても王者にふさわしく、
ポンデリングは平成の日本が生んだ最高傑作。
キングオブジャパニーズドーナツ。
思わず熱くドーナツを語ってしまったが、
これを読んでいる常連様は気づいているだろうか。
あたし「あたしの好きなドーナツは。」
ここまで、フレンチクルーラーという名は。
あたし「ココチョだアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
まったくでてこない。
むしろ、何年も買っていないフレンチクルーラーをわざわざセレクトした理由が知りたい。
さぶろー山「・・・俺が好きだから?」
お前のものは俺のもの。
俺のものも俺のもの。
お前の一番は俺の一番じゃないけど、
俺の一番はお前も一番。
ジャイアニズムもここまでくると立派。
うちの旦那は本家を越えた。
冷水に氷が注がれ、
完全に冷え切った我が家。
午後はまるまる言葉を交わすこともなく、
淡々とした時間を送っていたところ、
またもやさぶろー山が小さな包みを持って登場した。
さぶろー山「あの・・・これ・・・・・・」

あたし「あ、これは・・・!」
さぶろー山「お好きだと伺ったような気がするんですが・・・」

あたし「出湯温泉のパンーーーーー!」
これね、新潟市内から結構遠くて、
車で30分以上かかるうえ、よもや、山の中みたいな場所にある小さなパン屋さんなんだけど、
なんか、全国的に珍しい酵母を使ってるとかなんとかで、
すっごいすっごいふわっふわで、
すっごいすっごい美味しいの!
最近は、米の国新潟もパンが流行りなのか、
お洒落なベーカリー的なところもいっぱいできたけど、
あたしはここのパンが一番好き。

あたし「五頭あんぱんだ~♡」
マロン、つぶあん、うぐいす、こしあん、紫芋。
霊峰五頭山のように5つの味を楽しめる、あんぱんのシンデレラ。(HPより拝借)
確かに5種類のあんも美味しいんだけど、
ここのは生地がウマい。
焼きたてはもちろんのこと、2日目、3日目でもびっくりするほどウマい。
あたし「ふわふわ~♡」

あんぱんのシンデレラがあたしを癒してくれたのか、
パンを食べ終わる頃には、すっかり頭も冷え、
たかだか塩バターキャラメルパンごときで申し訳なかったな。と。
ひなが初めてのお小遣いで買ってくれたプレゼントだったけど、
さぶろー山もそれなりに反省してるんだろうな。と。
ひなの優しさは無下にされたけど、
1本650円(高級品)のパンも買ってもらったしな。と。
ここはひとつ大人になって!
あたし「晩ご飯、お寿司しよっか。あたし、オゴるよ~♡」
さぶろー山「やったー!!!!!」

と、向かった魚米では、
あたしがこよなく愛するいかなんこつ明太子マヨ炙りが復活してて、
狂喜乱舞でいかなんこつ明太子マヨ炙りの狙い撃ちも楽しませていただき、
さらに気分は上々。
あたし「ささ、みんな食べて食べて~!」
さぶろー山「ワーイ♡」
ひな「ワーイ♡」
おかん「ワーイ♡」
あたし「もっと食べて~遠慮しないで~♡」
と、気分良く家族全員に寿司を振る舞い、
さらに気分は上々。
あたし「ささ、みんな食べて食べて~!」
さぶろー山「ワーイ♡」
ひな「ワーイ♡」
おかん「ワーイ♡」
あたし「もっと食べて~遠慮しないで~♡」
と、気分良く家族全員に寿司を振る舞い、
自分はいかなんこつ明太子マヨ炙りを8皿楽しみ、
さぁ、お会計をしよう。と、
レジに行ったところで、
なんか、オカシイんだよね。
いや、オカシイつっても、魚米さんがオカシイわけじゃなく、
あたしがオカシイっつーか、
あたしの財布がオカシイ系・・・?
あたし「あれ・・・?あれれ・・・?」
あたしの記憶では、
昨日の夜、セブンのATMから8,000円を引き出して、
その後、ウオロクで1,000円くらいの買い物をしたので、
少なくとも7人の野口英世が在籍しているハズなんだけど、
なぜか、財布の中には5人の英世しかいないっていう。
この小さな世界(あたしの財布の中)で世界ふしぎ発見もびっくりな自体が起きている。
あたし「おっかしーなー・・・昨日の夜、7,000円入れておいたハズなんだけどなぁ・・・」
さぶろー山「あ、ドーナツ買う時、お前の財布から2,000円取った。」
泥棒か。
ご清聴ありがとうございます。
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ありがとうございます。ぺこりぺこり。
しかも、この場合「取った」ではなく「盗った」だから。
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