万全の態勢を敷いたつもりで、数々のトラブルに見舞われた我が家の受験記録です。
序章はここ→
1章はここ→
2章はここ→
2.5章はここ→
3章はここ→お受験物語 ー3章ー
4章はここ→お受験物語 ー4章ー
5章はここ→お受験物語 ー5章ー
6章はここ→お受験物語 ー6章ー
7章はここ→お受験物語 ー7章ー
8章はここ→お受験物語 ー8章ー
9章はここ→お受験物語 ー9章ー
今日は感動のないラストと、来年度の受験生&携帯デビューのご家庭で是非気をつけてほしいこと。
とりあえず、交番に向かうべく、車を走らせるあたし達。
車の中でさぶろー山が呟く。
さぶろー山「・・・あいふぉーん・・・めっちゃ移動してるけどな・・・」
画面を見れば、あいふぉーんがあたし達の後ろをついてきている。
ついさっきまで閑静な住宅街のど真ん中にあったあいふぉーんが、
あたし達のすぐ後ろに。
さぶろー山「・・・俺達の後ろって・・・パトカーしかいないけどな・・・」
あたし「・・・そういや、交番でさんざんあいふぉーんを鳴らすって押してみたけど、
何の音もしなかったしね・・・」
あたし達はこの日、
「あいふぉーんを探す」機能のひとつ、「サウンドを再生」という音を聞くことはできなかったのだけれど、
普通に考えれば、紛失物を知らせる音が鳴るワケだから、
それなりにけたたましい音が鳴るハズ。
ガラス一枚を隔てて、すぐ側にいたのに、全く音が聞こえなかったということは、
あいふぉーんがそこになかったということ。
(ちなみに、GPSの反応がでていたので電源を切られていたということはない)
なのに、うちの携帯の特徴を知っていたお巡りさん①。
あたし「・・・お巡りさん・・・どうしたんだろうね・・・・・」
さぶろー山と2人、頭をかしげながら、交番にお邪魔した。
交番にお邪魔すると、
さっきお話したお巡りさん2人の他、
パトロール中に駐禁を切られたっぽいおじさまが着席していた。
お巡りさん「落とした携帯電話はどんな携帯電話ですか?」
あたし「あいふぉーん7の6.4インチ、色はシルバーです。」
お巡りさん「何か特徴はありますか?」
あたし「透明のカバーがついていますが、買ったばかりなので傷がないと思います。」
お巡りさん「あいふぉーんを探されていたとのことですが、何かしらの操作をしましたか?」
あたし「私の携帯に連絡をしてくれるような指示をしました。」
お巡りさん「じゃ、その番号とお名前を言っていただけます?」
あたし「・・・え?名前と携帯の番号を・・・?」
ごめん。
もし、あたしの思い違いだったら申し訳ないのだけれど、
右を見ても左を見ても個人情報が保護されるこのご時世、
携帯の番号ってそうそう人に教えるもんじゃないと思うんだ。
名前付きならなおのこと。
いや、それがお巡りさんに提出する書類に必要だっつーならいくらでも書くけれど、
今、あたしの隣には知らないおっさんがいるんですよ。
駐禁を切られた知らないおっさんが。
別にこのおっさんが悪人とは言わないけれど、
でも、このおっさんが悪人じゃないっつー保証もないんだよね。
そんな、見ず知らずのおっさんの前で自己紹介を兼ねた個人情報公開とか、
いくらあたしでも照れるし、ツライ。
あたし「・・・・・・・・・・・・」
そしてこの時、すでに8時すぎ。
あいふぉーんがないことに気づいてから3時間が経過。
多分、あたし達は疲れていたし、凍えていたし、腹も減っていた。
疲労、寒さ、空腹。
この3つが揃うと、人間はとてつもなくネガティブになる。
今日を目標に、4ケ月という時を犠牲にし、
寝る間も惜しんで勉強して、
何度も何度もひなと喧嘩して、
ようやく迎えたこの日に、
なんであたしはこんなところにいるのか。
なんで頭を悩ませているのか。
なんであいふぉーんに会えないのか。
そして、隣にいるおっさん、何したん。
ただでさえネガティブなところに、前日の徹夜という苦行も加わり、
ネガティブにネガティブをかけたネガネガティブ更新。
あたし「・・・・・・・・・・・・」
ほろり、ほろりと涙がこぼれたところで、
お巡りさん「すみませーん、携帯の番号言ってもらっていいですかー?」
催促、いただきました。
あたし「・・・えっと・・・090-××××-・・・ずずっ・・・るぅです・・・」
知らない人に聞かれるのも嫌だなーと思いつつ、
鼻水をすすりながら小さな声でつぶやくと、
お巡りさん「え?もう一度お願いできますか?番号も名前も。」
うん、もう一度、催促、いただきました。
あたし「090-××××-××××!るぅです!ずずずっ!」
と、大きな声で申し上げたところで、
お巡りさん「繰り返しますねー!090-××××-××××、るぅさん。090-××××-××××、るぅさん。これでお間違いないですかー?」
まさかの、復唱。
2回、復唱。
個人情報は保護対象外か。
あたし「・・・お間違いないデス・・・」
お巡りさん「じゃ、確認がとれましたんで、書類の準備をさせていただきます。
あいふぉーんはこちらでお間違いないですか?」
と、お巡りさんが差し出してくれたあいふぉーんは、
シルバー6.4インチ、ツヤッテカの透明カバー付きあいふぉーん7。
まぎれもなくうちのあいふぉーん。
あたし「お間違いないデス・・・」
あいふぉーんを探してた時は、
再会時には、どんだけ感動のご対面劇が行われることか。と、思ってたけど、
実際、疲労と寒さと空腹とネガネガティブで感動とか全ッ然なかった。
さぶろー山「これって、パトロール中に拾っていただけたんですか?」
お巡りさん「・・・いえ、拾われた方は別の方なんですが、
御礼も何もいらないので連絡先も詳細も教えないでくれ。との事ですので!」
そう言われてしまえばこちらもこれ以上どうすることもできまい。
とりあえずお巡りさんに御礼を言い、深々と頭を下げ、
あたし達は交番を後にした。
さぶろー山「まぁ・・・よく分かんないことが多かったけど、とりあえず見つかってよかったな。」
あたし「うん。でも、落ちてた場所はやっぱり志望校前だったね。」
さぶろー山「きっと、車に乗り込む時に落としたんだろうけど・・・なんで落としたのに気づかなかったんだろうなー・・・」
通常、あいふぉーんのように硬い物質を落とした場合は、
それなりの衝撃もあるし、音もする。
たいていの人間はそこで気づくものなんだけれど、
ポイントは、雪。
良くも悪くも雪が積もっていたこの日。
雪がクッションになり、衝撃は和らぐ。
=あいふぉーんは無傷だが、衝撃もなく、音は鳴らない。
実際、ケース内に水は入っていたものの、無傷だったひなのあいふぉーん。
さぶろー山「大丈夫?水入ってるけど、あいふぉーん動く??」
あたし「・・・そういや、あたし・・・耐水だからつって、あいふぉーん7にしたんだ!」
あいふぉーんを紛失した時は、あたしもいささかテンパりすぎて、
水に濡れてもあいふぉーんが無事かどうかを心配したけれど、
よくよく考えたら、
「Suicaが使えること」
「耐水なこと」
この2点がひなに必要不可欠過ぎて、
無理矢理あいふぉーん7を買ったことを思い出した。
あたし「すげーわ耐水。めっちゃサクサク。あいふぉーんばんばん。」
耐水、おすすめです。絶対イイ。
そしてこれは、後に知ったことなのだけれど、
あいふぉーんを雪の日に紛失する人は多いらしいので、
子供に初携帯を買ったおかーさま方、
雪の日は特にお気を付けくださいませ。
そしてこれは、ひながあいふぉーんを落としたと思われる現場。
この白線、一生忘れない。
ご清聴ありがとうございます。
とりあえずよかったよかった。と思ったらこちらをぽちぽちぽちっと。
人気ブログランキング に参加しています
レシピブログランキング に参加しています
にほんブログ村 に参加しています
ありがとうございます。ぺこりぺこり。
ー来年の受験生へー
受験会場に携帯は不要。←絶対持っていかないほうがいいよ。マジで。
\リアルタイムで更新情報が届きます/