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万全の態勢を敷いたつもりで、数々のトラブルに見舞われた我が家の受験記録です。




序章はここ→お受験物語 ー序章ー

1章はここ→お受験物語 ー1章ー

2章はここ→お受験物語 ー2章ー

2.5章はここ→お受験物語 ー2.5章ー

3章はここ→お受験物語 ー3章ー

4章はここ→お受験物語 ー4章ー

5章はここ→お受験物語 -5章ー




今日は地獄絵図の我が家からお送りします。










誰もが言葉を失い、

誰もが絶望を感じたその時、

ふと、頭をよぎる携帯購入時の出来事。





「本来、僕たちは初期設定に関わることはできないんですけど、

ここだけはONにしておいたほうがいいんで、ここだけ設定させていただきますね。

初めて携帯を持つ子は絶対にやらかすんですけど、あいふぉーんは便利な機能があるんですよ。」











あたし「あいふぉーんを探す!」
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今まで、使ったこともなければ、必要性を感じたこともなく、

その存在に疑問すら感じていた「あいふぉーんを探す」機能。



まさかここで活躍する日がくるとは!

携帯屋の兄ちゃんに感謝する日がくるとは!

それも、たった一週間で!!!





大急ぎでパソコンを開き、「あいふぉーんを探す」で検索。

ページを開き、パソコンの操作をする。

あいふぉーんマニアの存在は、こんな時、なんと心強いことか。





あたし「ある・・・!志望校の前に反応がある・・・!」





さぶろー山「なんだって?!」





あたし「あるあるあるある!あいふぉーんの反応がある!」





落ちているなら拾えばいいだけのこと。

壊れているなら直せばいいだけのこと。(幸いあいふぉーん保険お試し加入期間)





あたし「ひな!あいふぉーん、拾ってくるから・・・!さぶろー山も来て!」





ひなには、

怒ってないから泣かないで。と言い

ちゃんと拾ってくるから大丈夫だよ。と伝え、

だからちゃんと明日の対策プリントを見ておくんだよ。と言い聞かせ、

さぶろー山(運転手)を連れて家を飛び出した。





運転手を運転席に乗せ、助手席に座ったところで、ふと気づく。





「俺、酒飲ンジャッター」





屁の訳にも立たないさぶろー山を助手席に送り込み、





あたし「じゃ、あたしが運転するから!!さぶろー山は隣であいふぉーんを探すを押して、ひなのアカウントで入って、操作して!」






さぶろー山「分かった!」





と、携帯を開けば。





さぶろー山「あ、俺の携帯、充電が切れた。」





誰か極刑を。

コイツに極刑を与えてくれ・・・!








何の役にも立たないさぶろー山を助手席にのせ、

あたしの携帯をさぶろー山に持たせながら、

雪の中を爆走。





あたし「でも、あいふぉーんを探すって、どのくらいの精度で、何で反応してるのかな・・・」





ちなみにアップルさんのページを調べてみたところ、

紛失した iPhone、iPad が、以下を条件を満たしている必要があります。

  1. 紛失した iPhone、iPad に「iPhone(iPad)を探す」設定がされていること
  2. 紛失した iPhone、iPad が3G/4G LTE/Wi-Fiのいずれかに接続されている状態であること
  3. 紛失した iPhone、iPad の位置情報サービスが「オン」であること
    • 紛失した iPhone、iPad が iOS 7 以降であれば、位置情報を「オフ」にしていた場合も「紛失モード」にすると検索可能です。
とのことだけれど、

当時のあたし達には、これを見る余裕もなく、

これを見たところで解析できる余裕もなく、








さぶろー山「・・・これ、どうやって操作すんの・・・?」





それ以前の問題でもあった。









右も分からなければ、左も分からず、あいふぉーんの操作方法すら分からないさぶろー山を、

運転しながら操作する。





あたし「指でシュッシュってやると地図が拡大するから!その反応をみて、あたしに教えて!」





さぶろー山「分かった!」





受験に最も不必要なアイテムは父親なんだな。と痛感しつつ、

受験後、ひなを拾った場所に着いた。





あたし「さぶろー山はあっち側を探して!あたしはこっち側を見るから!」





さぶろー山「分かった!」





あたし達は手分けしてあいふぉーんを探すことにした。
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あいふぉーんの画面を見ながら、真っ暗な道を這う。

だだっ広い道路の中、10cmの塊を追う。





あいふぉーんは見つかるだろうか。

この雪の中、雪をかぶって、水をかぶって、あいふぉーんは無事だろうか。

車通りの多いこの道路、バッキバキのメッキメキになっていても保証の対象になるんだろうか。




そんなことを思いながらあいふぉーんを追うも、

あいふぉーんは見つからない。





あたし「・・・・・・・・・・・」





「あいふぉーんを探す」機能の中で、

サウンド再生というボタンを見つけ、

とりあえず押してみたところ、無音。





あたし「・・・・・・・・・・・」





「あいふぉーんを探す」機能の中で、

紛失モードというボタンを見つけ、

表示された通り、あたしの携帯番号を入力し、

サウンド再生、サウンド再生、サウンド再生と押してみたところで、

聞こえるのは車のエンジン音のみ。





あたし「・・・・・・・・・・」





あいふぉーんが反応を示した場所は、ひなを回収した近辺。

良くも悪くも薄くて軽いあいふぉーん。

きっと、車に乗り込む時、ポロっと落ちてしまったんだろう。



そう思えば、この近辺で落としたことは確実。

そしてこの近辺にあることも確実。





あたし「・・・・・・・・・・」





なのに、あいふぉーんは見つからない。





82,296円・・・82,296円・・・1回41,168円・・・!

と、思いながら、あいふぉーんの位置情報を更新してみると、





あたし「・・・あれ・・・?」






あたし「あいふぉーんが動いてる・・・?」











ご清聴ありがとうございます。

あいふぉーーーーーーーん!の叫びはこちらをぽちぽちぽちっと。

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ありがとうございます。ぺこりぺこり。






8章で終わる予定だったんですが、多分8章では終わらないと思います。すまそん。











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