海老ピラフ・ハンバーグ・人参グラッセ・キャロットラペ・花サケサラダ・サクラサケスープ・花サクパンナコッタ
3月5日。
受験前々日のこと。
さすがに前日の夜くらいは早めに寝て、体調を整えたいよなー。
と思ったあたしは、
実質最終日となるママ塾を開講していた。
これが最後のママ塾。
教えてあげれる最後のチャンス・・・!
そう思えば、教える方にも力が入る。
あたし「そうそう。ここは錯角を使うんだけど、このままじゃ錯角にならないから、ここに線を一本引く。そうするとこことここの角が錯角になるから。」
ひな「じゃ、これは?」
あたし「こっちはもっとシンプル。三角形の合同条件を使えばいいよ。1組の辺とその両端の角ね。」
と、快調に授業を勧めていたのだけれど、
11時を過ぎたあたりでシンデレラの限界がきたのか、
シンデレラはいきなり泣き始めた。
泣 き 始 め た!
ひな「こんなんやったって、受験に出るとは限らないし、毎日毎日三角と四角ばっかりでつまんない。
もうやりたくない・・・!」
飽きる気持ちも分かるし、
やりたくない気持ちも分かるのだけれど、
三角と四角が解けない者に五角や六角は解けないし、
受験には出るんだ。
図形は100%出るんだ・・・!
あたし「大丈夫、三角と四角さえ押さえておけばどうにかなるから!
もうちょっとだけやればひなもちゃんと解けるから・・・!」
と、ひなを励まし、
図形の解き方を説いたけれど、
シンデレラはシクシクシクシク。
受験勉強を始めてから、何度あったか分からないこのシクシク。
よもや、泣きたいのはこっちだ。
あたし「・・・・・じゃ、ちょっと気分を変えて、他の問題でもやろうか。」
あたしはシンデレラを慰めるべく、
証明を諦め、他の問題の復習を提案をした。
あたし「どこがいい?ひなの好きな問題にしようか。」
苦手な証明はできなくとも、
得意な問題ならやる気にもなるかもしれない。
あたし「ひながやりたいとこってどこ?」
ひな「・・・・・じゃ、これ。」
と、示された箇所は、
三平方の定理。
塾と家庭教師が決まり、誰がどこを教えるかの単元分けをしていた時、
あたしは証明と相似の2単元を引き受けた。
あたしが教えられるのは、証明と相似の2単元だけ。
三平方の定理は教えられないから、それは塾で教えてもらうようにお願いしてた。
なぜなら、三平方の定理には、√がでてくるから。(←なにあの記号√√√√√)
そもそも、√の意味すら分からないあたしに、
√の計算などできるワケもなく、
√が基本となる三平方の定理なぞ到底無理。
NASAが宇宙人と友達になるより難しいって言われてるくらいなのに、
わざわざそこを指定してくるとか、
随分と意地が悪い。
ひな「ひなは三平方の定理が好きだからここがやりたい。
ママ、教えて。」
カチーン!
こなくそ!と思ったあたしは、
NASAの現状と、宇宙人の存在と、ルートの計算方法をGoogle先生に尋ねた。
中学時代も解けず、高校時代も解けず、もちろん大人になってからも解けず、
そもそも存在すら危うい相手との対話。
途中でひなが脱落しても、
NASAを見続け、√を見続け、
火星の意味を解き、平方根の意味を解き、
ミステリーサークルと戦い、素因数分解と戦った。
結果、宇宙人の在処は見つけられなかったけれど、
三平方定理には辿りつけた。
6時間ほどの時間を費やしたけれど、三平方の定理とは分かち合えた。
すずめがチュンチュンと鳴く中、
ひなを起こし、三平方の定理を説明した受験前日の朝。
さぶろー山は「ようやるなー。」と、笑っていたけれど、
ひなは「意地悪してごめんね・・・」と、反省し、
三平方の定理も分かってくれたようだった。
若干の眠さは残ったけれど、分かってくれるならそれでいい。
NASAは近い未来宇宙人と友達になるであろうし、
うちは、あと2日ですべてが終わり、
笑ってるだけのさぶろー山には罰が当たれ。
自分を奮い立たせ、
午前中は英語の復習をし、午後からは塾、と定例の時間を過ごした3月6日、受験前日。
晩ご飯は少し早めに取り、生気を補給した。
/花咲けプレート♡\
本当は、お魚とかお野菜なんかのヘルシー食が脳を活性化させるらしいんだけどさ、
うち、受験対策に入ったの、遅かったじゃん。
もう、耳にタコができそうなくらい書いてんだけど。
そのうえ、元々よそ様より低めな合格率じゃん。
これも耳にタコが住めるくらい書いてんだけど。
まー、直前になっても焦ること、焦ること、焦ること、焦ること、焦ること、焦ること!
実際、焦りのクオリティーが高すぎた。
多分、よそ様の258倍くらい焦ってた。
結果、3月に入ってからも、毎日塾&ママ塾をせざるを得なかった。
以下、3月に入ってからの我が家の食事です。
とある日は、惣菜と刺身と肉まんの晩ご飯。(ALLウオロク)
とある日は、餃子の晩ご飯。
それも、餃子に箸休めにサラダに・・・
とかの晩ご飯じゃなくて。
本当に餃子しかない晩ご飯。
とある日は、ピザまんとご飯の晩ご飯。
(おかず:ピザまん、主食:ご飯、汁物:味噌汁)
とある日はアメリカンドッグ(ちょっと焦げ気味)の晩ご飯。
(メイン:アメリカンドッグ、主食:アメリカンドッグ:スープ:アメリカンドッグ)
とある日はアメリカンドッグ(ちょっと焦げ気味)の朝ご飯。
この時さ、アメリカンドッグが入ってたパックに若干焦げ気味のアメリカンドッグを置いたんだよね。
皿が洗いたくないっていうか、もう、うちの食器棚がスッカスカだから。
そしたらさ。
じゅうじゅうパチパチ、もんのすごい勢いで溶けた。
こっわ。
そして、チンすら面倒な日の味方、くるくる。
ぶっちゃけ、これ、一番得意だった。
暇さえあれば言ってた。
「今日、くるくるしよ!」
夕方、ひなが帰ってきてからすぐに勉強させて、塾に行かせて、
塾が終わると、すぐに復習させて、そのままママ塾突入して。
ってしてると、
晩ご飯とか普通に忘れる。
8時とか9時とかに思い出して、
アワアワしながらスーパーに走って、
そして、チン。(もしくは、くるくる)みたいな。
3月になったら、今までの総復習をさせつつ、子供の健康状態と栄養面を第一に考えよう!
とか思ってたけど、
ぶっちゃけ、総復習になんて夢のまた夢もいいところだし、
夢ですらできなかったし。
前日になっても因数分解でくすぶってたし、
こっちの頭が分解されそうだったし。
ついでに、食べたい気持ちも限界を迎えたのか、
カロリーを摂取せねば死ぬかもしれないという強迫概念も現れ、
魚なんか食いたくねえ。って気持ちも傘下に入り、
せめて気分だけは明るくいきたい気もして。
受験前日は、ひなの好きなものをいっぱい並べました。
せめてもの償いで。
メインはハンバーグ。
いつものふわふわハンバーグにいつものソースをかけた我が家定番の味。
ひな「ひな、ハンバーグはこれが一番好き!」
慣れ親しんだ味を食べて、明日は焦らないように。
いつも通りに、気楽にいけますように。
と願った結果が、
後の惨事、82296事件へとつながります。
サラダはキャロットラペ。
ひな「さっすがママ。ひなの好きなもの分かってるー♡」
あたし「当たり前じゃーん!」
これだけ顔を向き合わせていれば、子供のことなんざ、なんでも分かる。
ひなの好みなんざ朝飯前。
サラスパにするかごぼうサラダにするか、迷って迷ってラペを作った理由は、
人参しかなかったからなんだYO!
ついでにこれも人参。
沖縄の人参らしいんだけど、
太目のアスパラくらいの太さで、皮の色が紫とか黄色とかで随分沖縄っぽい。
ハイカラだなーと思って買ったんだけど、全然人参臭くなくて美味しかったー。
そしてサラダは、エディブルフラワー。
うちの桜が咲くことを願って、
サラダには花を咲かせておいた。
気が気じゃなさすぎて、早く結果が出ればいいと思う反面、
怖すぎて見たくない。ってのが今の現状です。
もー、本当に!
うちだけじゃなく、みんな受かればいいのに!
切実な願いが刻み込まれた海老ピラフ。
別にめでたくも何でもないんだけど、
ひなの希望で旗も立てた。
あたし「この旗はどこの国旗か分かるかね?」
ひな「知ってるよ、日本でしょ?」
あたし「そう。正解。それは日本。」
ひな「ちゃんと勉強したもん。それくらい分かるよー。」
あたし「じゃ、リアス海岸は?」
ひな「海面の上昇とか地盤沈下で陸地が沈み、それで形成された海岸地形!」
あたし「じゃ、フィヨルドは?」
ひな「氷河によって谷底がU字型に削られ、そこに海水が入り込んでできた海岸地形!」
涙、でた。
しかし、この知識が全く役に立てなかったことはご報告しておこうと思います。
ええ、人生は海水よりしょっぱい。
そして、スープはヴィシソワーズ。
ひなと言えばコーンスープで、
ひな=コーンスープの図式は永久かと思っていたけれど、
この前、ほぼじゃがいもっていうヴィシソワーズを開発して以来、
ヴィシソワーズにどハマり中。
ひな「ひな、このヴィシソワーズ、超好き♡」
むちゃくちゃ芋味の強いヴィシソワーズは、on the 桜のスタイルで。
もちろん、桜の花は咲かせて(→塩漬け桜の咲かせ方)、
別名、サクラサケポタージュ。
ヴィシソワーズに桜。
味的にも美味しくておすすめ。
そして、デザートには、
これまたどハマり中のパンナコッタ。
前回、奇特な使い方を披露したエディブルフラワー。
ぶっちゃけ、
「あんなん、一生使いこなせる気がしない。」
と、思っていたけれど、
なるほど、こうやって使えばいいのか。
やだ、かわいい。
我ながら絶賛したいちごとエディブルフラワーの使い方(パンナコッタより)。
サクラサケ!をひたすら願った受験前日。
テーブルにはめいいっぱいの花を咲かせ、むちゃくちゃ祈祷した。
そして、晩ご飯を食べ終わった後は、
早めに入浴をさせ、早めにお布団に入るよう促したところ、
ひな「やったー!おやすみー!」
と、喜ぶひなを見て、
いささか不安な気持ちが拭いきれなかった。
(いや、寝てもいいんだけど、もうちょっと渋るとか、もうちょっとやりたい気持ちくらいは見せてもいいんじゃないかなって、うん)
とは言え、
こちらも明日は5時起床。
朝ご飯を作って、お弁当も作らねばならない。
前日の徹夜もじわじわとあたしを責め立てる。
一刻も早く寝て、明日に備えよう。
それがあたしの使命だとすら思っていた受験前日の夜。
さぶろー山「ただいまー。」
と、9時すぎに帰ってきたさぶろー山は、
なぜか右手に新聞紙を抱えていた。
新聞は朝のうちに回収してるし、
なんでそんなものを持っているのか。
と、不思議に思っていると、
さぶろー山「ハイ、これ。」
なぜか手渡されてしまった新聞紙。
あたし「?????」
頭をかしげながら、
おもむろに新聞紙を開くと。
さぶろー山「早くさばいて♡」
できるかボケエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!
ご清聴ありがとうございます。
さぶろー山がKYだと思う方はこちらをぽちぽちぽちっと。
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ありがとうございます。ぺこりぺこり。
久々に掃除機が唸りました。
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