今週の火曜日、会津へ行った。
天気予報は雪マークで、
実際、国道ですらホワイトアウトを起こし、
ここはアラスカかな。ってくらい真っ白だったけれど、
それでもあたし達には行かねばならない場所があった。
清龍寺 文殊院。
通称、お文殊様と呼ばれる学業の仏様。
こちらには、学業成就の霊験あらたかな仏様として、文殊菩薩が祀られている。
会津人なら誰でも知っているであろう、有名な仏様である。
お文殊様では、毎年2月25日に文殊大祭という祭りが行われ、
県内はもちろんのこと、県外からも受験生が訪れ、祈りを捧げる。
我が家も本来は文殊大祭に参加すべきなのだけれど、
おかん「毎年、2月25日ってもんのすごい大雪なんだよね。県境が。」
おかん「降って、積もって、吹雪いて、県境で止まる(高速が)。」
おかん「行くのはいいけど、着ける保証もなければ帰ってこれる保証もない。」
おかん「会津はともかく、県境がヤヴァイ。」
の教えを受け、
若干フライングであるうえ、
雪の予報もでていた火曜日(運転手のいる日)に無理矢理向かったワケだけれど、
25日にあたる今日。
間違いなく今年一番の太陽が。顔を見せている。
あんにゃろう。
さらに付け加えさせていただけるなら、
普段、雪が多く、高速がSTOPするのは津川や西会津などの県境あたりなのだけれど。
実際、雪はあったものの、普通に走れるうえ、
例年より随分雪が少なかった県境近辺。
それが、会津に降り立った途端。
さぶろー山&あたし「え。」
ってなったことも付け加えておきたい。
ナニコレ。
そんなホワイトアウトと戯れながら、
這う這うの体で辿り着いたお文殊様。
さぶろー山「で。
お前んち一族がみーんなお世話になってるっつー大変ご利益のありそうなお寺様に着いたワケだけど、
まずは何をしたらいいワケ?」
あたし「んー・・・実はあたし、ここに来るの、初めてなんだよね。」
さぶろー山「は?」
あたし「確かにあたしんち一族は、みんな受験の度にお文殊様のお世話になってるんだけど、
実際、ここに来てくれたのって、イチローときーばーちゃんなんだよね。」
さぶろー山「あー、なんか、すごい拝んでそう。イチロー、ここでお百度参りとかしてそう。」
あたし「うん、あたしの時はしたらしいわ。」
さぶろー山「え、マジで?」
あたし「うん、イチローは本当にあたしのことを可愛がってたからね。」
13年前に死んだじーちゃんは、
初孫で内孫であるあたしを本当に可愛がってくれて、
あたしにとって、父であり、母であり、祖父であり、祖母であり、
すべてを補ってくれる人だった。
かわいいかわいい孫の初めての受験。
きっと、今のあたし以上に願って、祈って、拝んでくれたと思う。
そんな懐かしい思い出に浸りながらGETしたアイテム。
あたし「これこれ!これね、高校受験用のお守りなんだよー。」
さぶろー山「ふーん。大学受験には使えないの?」
あたし「大学受験には大学受験用のお守りがあんの。」
さぶろー山「ふーん。」
あたし「でもね、お守りよりもっと大事なアイテムがこれ!」
さぶろー山「鉛筆・・・?」
このシャーペン時代に鉛筆?と思うかもしれないんだけど、
お文殊様に行ったら、お守りと共にGETしたいのがこの鉛筆。
あたし「あたしもはるかも従姉妹’sも、みーんなここの鉛筆のお世話になってるんだよなー。」
さぶろー山「みんなお世話になって、受かってんの?」
あたし「一発合格!」
20数年前。
寒い中、孫のタメに・・・と、お文殊様まで来てくれたじーちゃんとばーちゃん。
田舎で交通手段も限られる中、年寄り2人がバスやら電車やらを乗り継いで、
雪をこぎこぎやってきて、
お参りして、お守りと鉛筆を買ってもらった思い出。
(で、お守りと鉛筆は郵送してもらってそれで受験に挑むスタイル)
もちろん、受かった後はあたし達に代わって御礼参りもしてくれた。
受かった時はさ、
本当にありがとうって思うし、これ以上ないくらいの感謝もするんだけど、
高校生になると、世界が一挙に広がるじゃない?
今まで見たこともないような新しい世界が見えて、
それがすっごく楽しくて、そればっかりになっちゃって、
御礼参りなんて頭の片隅にもないワケ。
そんなのじーちゃんばーちゃんだって気づいてるハズなのに、
「お文殊様に御礼参りしてくっからなー。」って。
ニコニコ顔で言ってくれて、
電車乗って、バス乗って、雪をこぎこぎ御礼参りもしてくれて。
「おめのややが受験する時は、ちゃんとここさ来て、参ってやっせなー。」って。
じーちゃんばーちゃん。
だいぶ回り道をしたけど、あたしもようやくここに辿り着きました!
さぶろー山「きっと、イチローの祈りがみんなを受からせてくれたんだな。」
じーちゃんとばーちゃんが教えてくれたこと。
ひなにもちゃんと教えていくよ。
という、鉛筆とお守りを持ち帰り、
ひなに渡した時のこと。
あたし「この鉛筆はね、すごいご利益のある鉛筆だから、
受験の時はこの鉛筆を持って。シャーペンじゃなく、鉛筆で受験するんだよ。」
と、ひなに鉛筆を渡したら、
ひな「あれ・・・この鉛筆持ってるよ?」
あたし「え?」
文殊鉛筆を持ってる・・・?
いやいや、今年の鉛筆はあたし達が今日買って、今、持ち帰ってきたばかり。
うちにあるワケがない。
ひなが持ってるワケがない。
あたし「それ・・・似たような鉛筆なんじゃない?」
ひな「いや、似てるんじゃなく、この鉛筆だよ。ほら。」
と、差し出された鉛筆は。
あたし「文殊鉛筆・・・!」
茶無地のシンプルな鉛筆に金の文字。
そして、「学業成就 会津高田文殊院」の刻印。
まごうことなき、お文殊鉛筆!
あたし「え?え?なんで?なんでうちにこの鉛筆があるの?」
ひな「んー・・・なんか、ひなが小学校の時から使ってる鉛筆ケースあるじゃん。
そこにささっててさ。
コメダ校受験の時に鉛筆じゃないとダメだったから、この鉛筆を持って行ったの。」
あたし「え?コメダ校の時、この鉛筆使ったの?」
ひな「うん。これで受験したんだよー。」
見れば、確かに使った跡があるお文殊鉛筆。
これで合格率30%の受験を乗り越えたというのだから、お文殊様のご利益ってどんだけ。
あたし「確かにすごいけど、本当にすごいんだけど、
でも、今年の鉛筆はあたしが買ってきたものだけだし・・・誰もこの鉛筆買ってないし・・・。
なのに、うちにあるってことは・・・?」
ひな「ママが使った鉛筆じゃない?」
まさかのイチロー購入鉛筆!
あたし「引っ越しの時、あれもこれもぜーんぶ捨てたと思ってたけど、
ちゃんと生き残ってたんだねえ・・・。」
20年以上の時を経ても、
我が家を守ってくれたお文殊様。
もとい、イチローの願い。
じーちゃんばーちゃんありがとう。
きっと、受かる!
ご清聴ありがとうございます。
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ありがとうございます。ぺこりぺこり。
受かったら、ちゃんとひなを連れて御礼参りに行くよ。
もちろん、じーちゃんのお墓参りも、ばーちゃんのお見舞いも!
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清龍寺 文殊院 〒969-6263 福島県大沼郡会津美里町文珠西甲3611
※大変ご利益のあるお文殊様。今日が大祭日なので、鉛筆やお守りを御所望の方は是非、お文殊様へ!
また、大祭日以外は閉まっているけれど、インターホンを押せば鉛筆も買えるし、お守りも買えます。