
ビーフカレー・コーンスープ・パプリカとパクチーのサラダ・りんごのコンポート
まず、言っておきたいのだけれど、
あたしは、カレーが好きではない。
いつの時代も、大好きなご飯トップ10には堂々の入賞を果たし、
リクエスト給食トップ10にも名を連ねるカレーだけれど、
どうにもこうにもあの味が好きではない。
まぁ、唯一、給食のカレーはたまーに懐かしくなることがあるけれど、
食べたいかって言われたら、さほどでもないあたしなもんだから、
自宅カレーなど以ての外。
作ってまで食べなくていい。
じゃ、外食ならどう?と言われそうなもんだけど、
そもそも好きではないものを、お金を出して食べようなんてことは露ほども思わず、
むしろ、お金を出してカレーを食べるくらいなら、
あたしは家でごま塩ご飯を食べる。
よって、我が家の晩ご飯にカレーが出てくることはツチノコ並みの貴重さを誇るワケだけど、
そんなカレーを久々に作った。

ビーフカレーです。
大事なことなので、もう一度言います。


ビーーーーーーフ。カレーです。
さして好きでもないカレーに、
なぜ、ビーフなどという超高価でこれまたツチノコ級のお肉様を入れたかと言うと、
事の発端は、前日の夜に遡る。

おかん「そういや、来月はるかが帰ってくるらしいよ。」
あたし「ああ、そういや、ラインでそんな事言ってた。」
さぶろー山「赤ちゃんも一緒に?」
あたし「当然!」
ひな「そっかー。じゃ、はるかちゃんが帰ってきたら、またあのカレーかなぁ・・・。」
あたし「ああ、今回はママがいるからママが作るよ。」
去年だったか一昨年だったか、
はるかの帰国時、たまたまあたしが不在で、晩ご飯を作ってもらったことがあった。(→多分この時。閲覧注意)
その時、はるかがカレーを作ってくれたんだけど、
はるかのカレーって、じっくり炒めてじっくり煮込んだ野菜を全部ミキサーにかけてどろっどろにするという、
なんかちょっと本格的っぽいカレー。
さぶろー山「え?はるかちゃんのカレー、美味しかったよ?」
おかん「そうそう。ルゥに旨味があってなかなか美味しかったよね。」
ひな「うん・・・みんなはそう言ってたけど、ひなは・・・ちょっと・・・・・・・・」
はるか作のちょっと本格的なカレーは、
大人は大変美味しくいただけたらしいんだけど、
カレーにはじゃがいもありき。な、うちの子には、
野菜がどろっどろになって、じゃがいもの影も形もないカレーはとても許せなかったらしい。
おかん「あの時のひな、自分でじゃがいも茹でて入れてたもんね。」
ひな「うん・・・だって、はるかちゃんのカレー、じゃがいもが入ってないんだもん・・・」
さぶろー山「俺は好きだけどなー。ルゥがすごい濃くて。」
おかん「いや、でもね、カレーと言えば、お義姉さんだよね!」
あたし「え?お義姉さん?」
おかん「そう、あんたのお義姉さん!」
あたしのお義姉さんということは、
さぶろー山兄のお嫁さんということであり、
つまるところ、竜也のお嫁さんである。
おかん「知ってる?お義姉さんのカレー、すっごい美味しいんだよ!あんた食べたこと、ある?」
あたし「いや、ないけども。」
なんであたしも食べたことのないお義姉さんのカレーをおかんが食べたのか、
いささか謎ではあるけれど、
おかん「なんかね、特別なものが入ってるワケじゃないし、はるかみたいにドロドロにしたりもしてないんだけど、
すっごい美味しくて、なんかこう、カレーが美味しいっていうか、家庭のカレーなんだけど、すっごく美味しくて、
カレーが美味しい!すっごい美味しいの!」
とりあえず、美味しいらしい。
おかん「ねえ、ひな。美味しかったよね、お義姉さんのカレー。」
ひな「うん、お義姉さんのカレー、すっごい美味しかった!」
さぶろー山「へー。俺も食べてみたいなー。」
おかん「あれは食べたほうがいいよ!お義母さんも言ってたけど、
お義姉さんの作るカレーはすっごい美味しくて敵わないって!でも、そのくらい美味しいから!」
あたし「へえ。何を入れてるんだろうねー。」
おかん「分かんないんだけど、でも美味しいの!特別な味とか特別な食感とか何もないんだけど、でも美味しい!とりあえず、美味しい!めっちゃ美味しい!」
あたし「ルゥの調合がいいのかな。」
おかん「どこのどんなルゥを使ってるか分かんないけど、分かんないけど、でも、美味しい!ホント美味しい!マジで美味しい!」
何をどう入れて、何をどう配合してるか分からないけど、
とりあえず、美味しい。ということだけは伝わった。
が!

さぶろー山「そもそもおかめの作るカレーってまずいし。な。」
ハイ、でたよ。
KY選手権、オリンピック金メダル候補。
あたしの作るカレーの話なんかこれっぽっちもしてないっつーのに、余計な話を持ってきましたよー。
さぶろー山「コイツのカレーはホント美味しくない。笑えるくらい美味しくない。」

いや、まぁ、確かに、ね。
あたしはカレーが好きではない。
滅多に作らないから上達もしないし、
自分でも食べないから、なおさら上達もしない。
そのうえ、好きでもないから、なおのこと、上達もしない。
でもね?
自分は好きじゃなくとも、食べたいって言われれば作るし、
たとえ味見が適当でも、所詮カレー。
切って炒めて煮ればできるし、
特におかしなものなど入れないあたしが作るカレーって、
美味しくはないとしても、そこまでまずいワケがないし、

さぶろー山「カレーのまずさは天下一!」
いくらなんでも失礼だと思うの。

さぶろー山「カレーは母さんのがウマイ。」
ほんっとーに失礼だと思うの。
まぁ、ね?
いくら温厚オリンピック金メダルのあたしでも、
そんなん言われたら、ちょっとくらいは悲しいし、
ちょっとくらいは泣いちゃうよね?
くっそー!と思いながら、牛すね肉(100g358円NOおつとめ品)を買い、
くっそー!と思いながら牛すね肉(100g268円NOおつとめ品)を焼き、
くっそー!と思いながら牛すね肉(100g268円NOおつとめ品)を煮たよね。

そして気づけば、一食のカレーに2,000円を投下したよね。
くっそー!
でもさ。
やっぱ、牛肉ってすげーんだよね。
あたし、今まで自分が好きじゃないもんだから、
カレーに牛すね肉を入れるなど許されぬ行為すぎて、
したこともないどころか、考えたこともなかったけど、
1,400円を投下したこのくっそー!系牛すね肉が、
ものすごくて。

あたし「カレーがウマイ・・・!」
も、超うっめーの!
あたし「すごいすごい、カレー、ウマイよ!ウマイ!」

あたし「カレーがウマイ!!!」
自分で作っておきながらナンだけど、
我ながら感動したよね。
自分で作った2,000円のカレーに。
カレーの美味さに。
牛すね肉の美味さに。
そして、カレーを食ってる自分に!
ひな「ママがカレー食べてるー!」
あたし「ひな・・・!ママ、カレー食べれるよ!美味しいよ!カレーが美味しい・・・!」
つって。
あたしが人生初のカレー登頂を果たした。
と、いう感動の時に!

さぶろー山「でも、母さんのカレーのほうがウマイ。」
ハイ、どうしてくれます?
ご清聴ありがとうございます。
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ありがとうございます。ぺこりぺこり。
長くなったんでその②に続きます。
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